【コラム】働くママは仕事も子育ても両立させたい!小1の壁を乗り越えるコツ
働くママは仕事も子育ても両立させたい!小1の壁を乗り越えるコツ
子どもが幼稚園・保育園を卒園し小学校入学を迎えるとやってくる「小1の壁」。この小1の壁を乗り越えるには、フレックスタイム制やテレワークなどを活用する、学童保育を利用するといった方法が挙げられます。政府が推し進める働き方改革の影響もあってか、働くママのための環境が整いはじめているため、まずは1人で悩まず学童保育をはじめとした社会や周囲の協力を得ながら乗り切っていきましょう。
子どもが小学校入学を迎えやってくるのが「小1の壁」です。小1の壁と聞いてピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。ですが、この小1の壁が原因で、なかには退職や転職を余儀なくされる働くママもいるほど大きな問題です。
そこで今回は、働くママが仕事も子育ても両立できるよう、小1の壁を乗り越えるコツについて解説していきます。
小学校に進学すると仕事と子育ての両立が難しい「小1の壁」が生まれる
子どもが小学校に進学すると、幼稚園・保育園のときに比べ、親は仕事と子育ての両立が難しくなります。これが「小1の壁」です。
小学校にも、延長保育のように子どもを遅くまで預かってくれる施設はありますが、最長でも18時までの場合が多く、都心部など人口密集地域では、そういった施設が不足している問題もあります。そのため、子どもをだれかに預けることや、仕事の都合に合わせた子どもの迎えが困難になります。
このほかにも、子どもが小学校にあがると、必要な備品の準備や洋服の洗濯などの家事も増えますし、授業参観や運動会など親が一緒に参加する行事も増えるため、保育園のときと比べより忙しくなります。
小1の壁を構成する具体例
多くの親が突き当たる小1の壁として、具体的に以下のような5つが挙げられます。
NTTドコモのモバイル社会研究所が2019年に発表した子どものスマホ所有率に関する調査結果は、以下のようになっています。
- *夏休み・春休み時の対応
- *学童保育の預かり時間
- *PTA・保護者会などの学校活動への参加
- *子どもの友人関係・安全・勉強などの状況把握
- *持ちもの・宿題・勉強のサポート
夏休み・春休み時の対応
夏休みや春休みといった長期休みに入ると、子どもの預け先に困ってしまいます。また、学童保育を利用した場合であっても、毎日お弁当の準備をしなければなりません。
学童保育の預かり時間
学童保育の預かり時間は、延長保育と比べて短く、お迎えの時間が早いです。そのため、急な仕事が舞い込んだ場合や繁忙期は、迎えをだれかに頼むか、会社に相談して仕事を早く切り上げる必要があります。
PTA・保護者会などの学校活動への参加
小学校に上がると、PTAや保護者会など、親が学校に出向く機会が多くなります役員になれば平日の昼間に会社を休まなくていけなくなるため、スケジュール調整も大変でしょう。授業参観や面談などもありますね。仕事、子育て以外にやるべきことが増えるため、今まで以上に自分の時間がなくなってしまいます。また、なかにはPTA・保護者会などの交流をストレスに感じる人もいるでしょう。
子どもの友人関係・安全・勉強などの状況把握
小学校に上がると、保育園のときと比べて、交友関係が広がります。一緒に遊びに行った子の連絡先どころか、その子がどこの誰なのかも把握できていない、といったことも増えてくるでしょう。行動範囲も広がり、親の目の届かないような場所で遊ぶことも増えるため、トラブルに巻き込まれる可能性も高くなります。
子供の身のまわりのことをしっかりと把握するためにも、友人関係や行動範囲など、今まで以上に注意して観察しなければいけません。
持ちもの・宿題・勉強のサポート
小学校に上がると、子どもの持ちものや勉強に関してのサポートをすることも増えます。保育園のときとは違い、テストの採点などもされるので、きちんと時間をとって勉強のサポートをしてあげる必要があります。
小1の壁を乗り越えるコツ①-仕事と子育ての両立、働き方を考える
小1の壁にぶつかり、仕事と子育ての両立が困難になった場合には、働き方を考えてみましょう。まず、勤務先の会社と相談して、労働時間の変更はできないか交渉してみましょう。
小1の壁を乗り越えるのに最適な仕事の方法として、
- *フレックスタイム制の活用
- *テレワークの活用
といった方法が挙げられます。
まずは、現在勤務している会社がこのような勤務形態を導入しているか確認してみましょう。
フレックスタイムは年々導入企業が増えている
厚生労働省が毎年発表している「就労条件総合調査」では、フレックスタイム制を導入している企業は、以下のように年々増加しています。[注1][注2][注3]
- *平成28年:5.4%
- *平成29年:5.6%
- *平成30年:7.8%
まだこの制度を採択していない企業はありますが、政府が推し進める働き方改革の影響もあり、今後も増加していくことが予想されます。
小1の壁を乗り越えるコツ②-学童保育の活用
2つ目のコツは、学童保育を活用することです。まず、学童保育を活用するにあたって、自分が利用する施設のことを理解しておく必要があります。何時まで預かってくれるのか、融通は効くのか、どれくらいの人数の子どもたちを預かっているのかなど。このようなことを理解しているかいないかだけで、学童保育の活用方法は変わってきます。
また、学童保育で子どもを預かってくれている方とのコミュニケーションも大事にしましょう。相手も自分が大変なことは、ある程度、理解してくれています。コミュニケーションをとって友好関係を築くことができれば、多少の無理も聞いてくれる場合があります。
もちろん、それが目的ではなく、子ども預かってくれている人がどんな人なのか、そして子どもがどのように過ごしているかを聞くことが重要です。
学童保育の職員基準が緩和されている
学童保育は子どもの安全を確保するために、2015年から預かる児童の人数にかかわらず、常時2人以上の職員が必要とされていました。そのため、職員が集まらなかったために、閉鎖というケースもありました。しかし、2018年に厚生労働省は職員が1人でもよいという方針緩和を表明しています。[注4]
これにより、学童保育の増加が期待できます。
小1の壁を乗り越えるコツ③-周囲のサポートを見直す
仕事と子育てを両立しなければならないと思い、1人の力で頑張ってしまうこともあると思います。ですが、落ち着いて周りをみてください。周囲には、サポートをしてくれる方が少なくとも1人はいるはずです。旦那さんや子どもの祖父母にあたる両親、ご近所で仲がよい方がいるのであれば、そのような方でも大丈夫です。
子どもが小学校に上がって、仕事と子育ての両立が大変になったことを相談すれば、きっと力になってくれます。しかし、力になってくれるからといって、任せっぱなしにするのはよくありません。しっかりと話し合って、どこまでサポートしてもらうのか決めておきましょう。
小1の壁を乗り越えるコツ④-子どもの力を信じてあげる
ここまで解説した内容は、どうやって子どものお世話をしていくかを中心にお話ししてきました。ですが、子どもの力を信じてあげることも大切だと思います。仕事が忙しくて、子どもの世話や家事がおろそかになってしまうこともたまにはあるでしょう。
そんなときには、子どもに少し大変だということを話してみてもいいかもしれません。親が頑張っているのに、自分は楽をしたいと思う子どもは少ないでしょう。むしろ、積極的に家事などのお手伝いをしてくれる可能性のほうが高いです。
勉強や交友関係などに関しても、できるだけ見守ってあげることは大事ですが、行動するのは、子ども自身です。なので、子どもの力を信じて大変だということを打ち明けたり、身のまわりの環境を見守ったりしてあげましょう。そうすれば、子どもは自分で考えて行動する力も身につくので、健やかに成長していくことでしょう。
周囲の協力を得て”小1の壁”を乗り越えよう
お子さんが小学校に上がる際に直面する、小1の壁。保育園や幼稚園では延長保育によって、遅い時間までお子さんを預かってもらえていましたが、学童はお迎えの時間に制限が設けられており、預かってもらえる時間が短くなってしまいます。放課後だけの問題ではなく、小学校では個人面談や授業参観、PTAといったように何かと学校に行く機会も増えるもの。働くお父さん、お母さんが仕事と子育てを両立させるためには、周囲の協力が必要不可欠です。
伸芽会が運営する学童「伸芽’Sクラブ」では、お迎えが遅くなるお子さんに夕食を用意しているほか、21時までの延長保育が可能に。夕食はしっかりと栄養バランスが考えられたメニューになっており、ただ食べるだけではなく豊かな味覚を育てます。伸芽’Sクラブの詳細が気になる、学童の情報収集をしているといった方は下記のリンクから資料をご請求ください。