ペットを飼うことで与えられる子どもへの影響は?飼うタイミングや注意点も解説
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
お散歩しているイヌを見かけたり、お友だちがペットを飼っていたりすると、子どもから「ペットが欲しい!」とせがまれることがあります。生きものを飼うのは決して簡単なことではありませんが、ペットが子どもに与える影響は大きく、生きていくうえで大切なことを学べます。
今回はペットが子どもに与える影響やメリット、飼育するときに注意したいポイントなどをまとめました。
子どもの感情を豊かにする!ペットが子どもに与える4つのメリットイヌやネコなどのペットを飼っていると、子どもにとってさまざまなメリットがあると言われています。具体的にどんな影響があるのか、4つのポイントを紹介します。
1. 豊かな感情をはぐくめる
ペットはとてもかわいらしく、身近で接しているだけで自然と笑顔が増えます。また、ペットはこちらが愛情をもって接すると、相応の愛情をもって応えてくれます。しっぽを振ったりして感情表現をあらわにするイヌはもちろん、ネコやトリもそれぞれの方法で飼い主に対して愛情を示してくれるため、子どもが情緒豊かに育つ手助けとなります。
実際、イギリスのリヴァプール大学の研究チームによると、子どもの情緒はペットを飼うことによって安定し、知的能力や社会的なスキルを上昇させる可能性があるそうです。[注1]
[注1]Companion Animals and Child/Adolescent Development: A Systematic Review of the Evidence(英文)
2. だれかのお世話をする気持ちを養える
集団生活において、自分以外のだれかを助け、支えようとする気持ちは何より大切なものです。小さいうちは自己中心的で、自分以外のだれかに対してなかなか興味をもてないものですが、ペットのお世話をしていると他者のことを思いやる心が芽生えてきます。
周囲の変化も敏感に察知できるようになるため、気遣いのできる子どもに成長しやすくなります。
3. 心の支えや癒しになる
ペットには飼い主の感情を察知し、寄り添う心があると言われています。悲しいときやつらいときにペットがそっと寄り添ってくれれば、いざというときの心の支えになり、立ち直りのきっかけを与えてくれるでしょう。
4. 命の尊さを学べる
ペットの寿命は人間より短いため、子どものうちから飼育した場合、必ずペットの死に直面します。命は永遠にあるものではなく、だからこそ毎日を大切に過ごさなければならないということを子どもの頃から知っておけば、これからの人生をより有意義に過ごせるようになるはずです。
ペットを飼うことで子どもにコミュニケーション能力や責任感が養われる
子どもはさまざまな能力を秘めていますが、ペットを飼うと主に2つのスキルを伸ばす手助けになります。
1. 他者とのコミュニケーション能力
ペットと接したり、お世話をしたりするには、相手のことを観察し、気配りしなければなりません。どうしたら相手が喜ぶのか、何をしたら嫌がるのかを考えるようになると、他者と円滑にコミュニケーションをとれるようになります。
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2. 自分の役割を果たす責任感
お人形やぬいぐるみとは異なり、ペットは生きものですので、途中でお世話を投げだすことはできません。ただかわいがるだけでなく、ときには叱ったり、大切なことを教えたりして、最後まで面倒を見る必要があります。
自分の役割をきちんと果たす責任感が身につけば、子どものうちはもちろん、大人になっても優秀な人材として重宝されます。
ペットを飼うのに適したタイミングは3〜4歳
子どもが生まれる前からペットを飼っていた場合は別ですが、そうでないのなら乳幼児期にイヌやネコを飼い始めるのは避けたほうがよいでしょう。特に子イヌ、子ネコの時期から飼い始める場合、授乳をしたり排泄のお世話をしたりしなければならないため、かなり手間ひまがかかります。
また、イヌを飼う場合は定期的に散歩しなければなりませんので、子どもが一緒に歩けるくらいの年齢にならないと飼育するのは難しいでしょう。
幼稚園上がる3〜4歳くらいなら、簡単なお世話ならできるようになりますし、お父様やお母様もある程度子どもが手から離れてペットを飼育する余裕が生まれますので、それほど大きな負担にならないはずです。
飼育費用やアレルギーに注意!ペットを飼うことのデメリット2つ
ペットは子どもの成長や教育によい影響をもたらしますが、一方でいくつかデメリットもあります。
よい面だけでなく悪い面も考慮し、慎重に検討してからペットを飼うかどうか決めましょう。
1.ペットの飼育費用がかかる
ペットを飼うと、日々のご飯代をはじめ、初期投資としてケージ代やトイレの設備、首輪やリードなどを購入する費用がかかります。また、ペットが病気やケガをした場合、保険に加入していないと治療費をすべて実費で支払う必要があります。
ほかにも、毎年予防接種を受けたり、必要に応じてトリミングしたりと何かとお金がかかりますので、家計の負担にならないかどうかよく考えることが大切です。
2.ペットの死に子どもがショックを受ける
かわいがっていたペットの死に直面するのは子どもにとって非常に悲しい出来事です。命の尊さを学べる貴重な体験ではありますが、あまりに衝撃が大きいと日常生活に支障をきたす可能性があるので、周囲のフォローは必要不可欠です。
アレルギーやペット禁止の住まいなど、ペットを飼うときの問題と解決方法
ペットは原則として最期のときを迎えるまできちんとお世話をしなければなりません。そのためには、ペットを飼う前にいくつか注意しておかなければいけないことがあります。
1.アレルギーの有無を確認する
人によってはイヌやネコの毛でアレルギーを発症する場合があります。ひどい場合は吐き気やめまい、呼吸困難といった症状が出ることもありますので、子どもがペットアレルギーでないかどうか事前にしっかり確認しましょう。
2.引っ越しの可能性を考慮する
最初から一戸建ての場合は問題ありませんが、途中でペット禁止のマンションやアパートに引っ越すことになった場合、ペットの飼育が不可能になってしまいます。引っ越し先で必ずペット可の物件が見つかるとも限りませんので、将来的に引っ越しの可能性はないかどうか、もし引っ越す場合、ペットと一緒に過ごせる住まいを確保できるのかどうかをしっかり検討しましょう。
3.どうしても飼えないときはペット型ロボットの購入もおすすめ
アレルギーやライフスタイルの問題でどうしてもペットを飼えない人のために、近年ペット型のロボットが人気を集めています。最新型のペット型ロボットは非常に高性能で、まるで本物のような仕草や動きを見せてくれるため、心の支えや癒しをもたらす存在となります。
もちろん本物のペットに比べるとメリットは少なめですが、さまざまな事情でペットを飼えない場合は検討してみるのも1つの方法です。
ペットは子どもの心を豊かにし社会で生きていくために必要な能力をはぐくんでくれる
ペットはただかわいいだけでなく、毎日遊んだりお世話をしたりすることによって豊かな感情や思いやりの心、コミュニケーション能力などを養えます。つらいときや悲しいときにはそばにいてなぐさめてくれる大切な存在でもありますので、子どもの頃からペットを飼うことには大きなメリットがあるでしょう。
ただ、家計の負担やアレルギー、住まいの問題もありますので、家族全員でよく話し合ってから検討することが大切です。