「テレビが悪影響」は嘘?子どもはテレビからどんな影響を受ける?
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悪影響ばかりではない!テレビが子どもに与える3つのよい影響
テレビは子どもに悪影響を与えるのではないか、と心配になることも多いでしょう。もちろん、1日中テレビ漬けという状態は避けるべきですが、完全にテレビを否定する必要もありません。
ここでは、テレビが子どもに与える3つのよい影響を紹介しますので参考にしてください。
1.テレビを介して考える力が刺激される
テレビを見ることで思考力が衰えてしまうのではないか、という考え方もありますが、逆に考える力が刺激されるケースもあります。たとえば、教育目的で作られたテレビ番組であれば、思考力や語彙力、計算力などがアップすることも期待できるでしょう。
大人と同様に、子どもはテレビを介してさまざまなことを考えています。過激な恐怖シーンや暴力的な場面を見せることはおすすめできませんが、ストーリーのあるアニメや子ども向けのニュース番組など、子どもにいろいろな刺激を与えることで思考の幅も広がるでしょう。
テレビを見た後で、「あの場面についてどう思う?」「このニュースはどういうことか理解できた?」などとコミュニケーションをとることで、さらに子どもの思考が深まっていきます。
2.親子の会話のきっかけになる
前述のとおり、テレビを見た後にさまざまな質問をすることで、子どもの思考力が高まります。さらに、親子のコミュニケーションのきっかけになることも期待できるでしょう。
親としては、子どもがどのようなことに興味をもっているのか、どのようなサポートをしていけばよいのか、といったことを知るチャンスでもあります。
テレビをきっかけにして子どもの興味や関心がわかれば、たとえば、物語が好きな子どもに児童文学を買ってあげる、動物が好きな子どもを動物園に連れていってあげるなど、別の行動に発展させることも可能です。
3.幅広い知識が身につく
幅広い知識が身につくことも、テレビのよい影響といえるでしょう。子どもに多くのことを学んでほしいと思っていても、親が知っていることには限界がありますし、内容にも偏りがあります。本を買ってあげたり、どこかへ連れていったりすることにも、時間的・経済的な限界があるでしょう。
多くのテレビ番組は無料で見られるため、手軽に新しい情報を入手できます。知らなかった世界の出来事、動物や植物などを見ることで、自然と幅広い知識や考え方が身につき、子どもの世界観も広がっていくでしょう。
テレビの制限はNG?テレビを禁止する3つのデメリット
ここまで紹介したようにテレビにはよい面もあるため、適度に見せてあげることは有効です。テレビを見ることを完全に禁止すると、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。
1.お友だちとの会話に入れない
テレビを完全に禁止すると、学校や幼稚園でお友だちの会話に入れなくなる可能性があります。テレビ番組についての話題は、子ども同士のコミュニケーションが始まるきっかけのひとつです。
みんなを引っ張るタイプの積極的な子どもであれば、自分から話題や遊びを提案できる可能性もありますが、おとなしいタイプの子どもの場合は、テレビから遠ざけすぎると、お友だちの輪に入るチャンスが減ってしまうかもしれません。
2.新しい情報や考え方に触れる機会が減る
新しい情報や世の中の出来事に触れる機会が減ってしまうことも、テレビを完全に禁止するデメリットです。新聞や本を読めばよいという考え方もありますが、メディアにはそれぞれの特性があります。
新しいニュースをすぐに知れる、わかりやすく解説してくれる、多様な人の意見を聞ける、といったことはテレビの特徴であり、メリットともいえるでしょう。
ニュース以外でも、クイズ番組や情報系のバラエティ番組は、新しい物事を知る大きなきっかけになります。テレビドラマやアニメから、世の中のトレンドや人間関係を学べるケースもあります。子どもに悪影響のあるテレビ番組ばかりではないため、テレビとうまく付きあうことが大切です。
3.子どもの相手をする手間が増える
テレビを禁止すると、子どもの相手をする手間が増えてしまうケースもあります。もちろん、子どもと触れあう時間が増えるのは悪いことではありません。ただ、子どもの世話をしながら家事や仕事をしなければならない場合は、テレビは大きな助けになります。
子どもがしばらくテレビを見ていてくれれば、落ち着いて自分の作業を進められます。視聴時間を決めるなどの対策をしつつ、家庭の状況に合わせてテレビを取り入れるのもよいでしょう。
スマホゲームや動画サイトにもメリット・デメリットがある
テレビと同様に、スマホゲームや動画サイトにもメリットやデメリットがあります。スマホゲームの話題でお友だちと仲よくなれたり、動画サイトをきっかけに家族のコミュニケーションが深まったりするケースもあるでしょう。
ただし、小さな画面を見続けることで視力が低下する恐れや、過剰な課金をしてしまう可能性がある、というデメリットもあります。スマホやパソコンの設定で制限をかけられる場合も多いため、親が視聴時間や利用方法をうまくコントロールすることが大切です。
見せるもの・見せないものをしっかりと分けることが大切
ここまで紹介したように、テレビや動画サイト、スマホゲームにはメリットもデメリットもあります。完全に禁止する必要はありませんが、見せるものと見せないものをしっかりと分けることが大切です。
ただし、親の価値観を一方的に押しつけるのも控えましょう。過激な暴力シーンや性描写などを見せることは避けるべきですが、できる限り子どもの興味や価値観を尊重してあげることも重要です。
テレビ漬けはNG!子どもの健康に対する2つの配慮
テレビにはよい面もあるとはいえ、子どもがテレビ漬けになってしまうことは避けたいところです。ここでは、子どもにテレビを見せるときの配慮について解説します。
1.テレビの視聴時間を決める
子どもの健康に配慮するうえで、テレビの視聴時間を決めることは大切です。家庭の状況に合わせて、1日2時間までにする、食事中はテレビを見ない、などのルールを決めるとよいでしょう。子どもの視力低下の防止や、家族でコミュニケーションをとる時間の確保につながります。
2.テレビを見たら消す習慣をつける
テレビを見た後はつけたままにせず、消す習慣をつけましょう。テレビをつけたままにしておくと、他の遊びや勉強に集中できなくなったり、ダラダラとテレビを見続けたりする可能性があります。必要なときだけテレビをつけ、メリハリのある生活をすることが大切です。
【まとめ】密なコミュニケーションで子どもの思考力や共感力を育もう
テレビには、考える力が刺激される、新しい情報に触れられる、会話のきっかけになる、といったメリットがあるため、完全に禁止する必要はありません。ただし、子どもに見せるべきではない過激な暴力シーンなどもあるため、親がうまくコントロールすることが大切です。
テレビを見た後で、親子で会話してみることもおすすめです。ニュースの内容やアニメのストーリーについて会話をすることで、子どもの思考力や共感力が高まっていくでしょう。