あなたの子どもは大丈夫?子どもの柔軟性を高めて怪我しない体づくり
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
最近、「まさか、こんなことで」という転倒や運動で怪我をする子どもが増えています。顔から転んでしまう、あるいは、とっさに出した手首を骨折してしまったというケースもしばしばあるようです。
あなたの子どもは大丈夫?関節の可動域を調べる簡単なテストで試してみよう
足首や膝の関節の可動域を確かめる簡単なテストがあります。お子さんに、足の裏を全部床につけてしゃがむように言ってください。その時、後ろに転んでしまったり、しゃがむために足の裏を浮かせてしまったら、「しゃがめていない」と判断します。
・しゃがめない場合は体が硬く可動域が小さい
体が硬い人は足があまり開きません。このような、関節の可動域が体の柔軟性の目安になっています。
さきほど紹介したテストでは、足首や膝の関節の可動域を確かめています。しゃがむのが難しかったお子さんは、足首や膝の関節の可動域が小さくて「体が硬い」というわけです。
体が硬いと日常の動作が制限され怪我が多くなる
体が硬いと、日常の動作が制限されて、手足の動きが悪くなるので怪我をするリスクが高くなると言われています。高齢者が階段の段差まで足が上がりきらずにつまずくのも体が硬くなったせいですね。
このような状況が子どもにも起こっているのだとしたら、とても心配です。
柔軟性を高めることで怪我の予防と代謝が活発になる
関節の動きを助け、サポートするのは筋肉や靭帯という組織です。関節の可動域を大きくするポイントは、実は筋肉の柔軟性を高めることなのです。
・柔軟性が高まると怪我や事故を未然に防げる
スポーツを始める前の準備運動として「ストレッチ」をしますね?ストレッチ運動は筋肉の柔軟性を高め、関節の動きを良くします。その結果、スポーツ中の怪我を未然に防ぐと言われます。
・柔軟性が高まると血行・代謝が促進され健康になる
筋肉をほぐして柔軟性を高めると、血行が良くなり、新陳代謝が活発になります。体全体が活性化され、免疫機能も高まるので風邪を引きにくい丈夫な体になると言われています。
怪我しない体づくりを子どものうちから!柔軟性を高めましょう
怪我の予防、丈夫な体づくりのためにも、子どものうちから柔軟性を高める努力をしたいものですね。でも、あわててスポーツクラブに通わせる必要はありません。
・サッカーや野球など体の一部だけ酷使するスポーツはほどほどに
小さい頃からサッカーや野球などのクラブに通う子どもが増えていますが、成長期に体の一部だけを使うスポーツはほどほどにしたほうが良いという専門医の声もあります。実際、しゃがむテストでしゃがめなかった子どもの中にはスポーツが得意な子どもも何人もいたそうです。
・小さいうちほど、全身を使った運動で柔軟性を高めましょう
小学校に入る前の時期は「運動の働きかけのゴールデンエイジ」。いろいろな運動刺激が最大の効果を上げる時期と言われます。昔の子どもは、球技などではなく、戸外で集団でもつれ合うように日が暮れるまで遊んでいました。そのような遊びは全身をくまなく動かす中で、バランス感覚を養い、柔軟性も自然に身に着けていたと思われます。
遊びながらできる子どもの柔軟性向上ゲームの実例
ライフスタルの変化や住宅事情で最近は以前のように子どもだけで群れをなして遊ぶ場面は減ってしまいましたが、家庭でもちょっとした工夫で遊びながら子どもの柔軟性を向上することができます。大人も子どもと一緒に遊ぶことで柔軟性の回復が見込めますから一石二鳥です。今回は、狭いところや、家の中でもできる少人数向けのゲームを紹介します。
・1. 「じゃんけんおひらき」で股関節の柔軟性を伸ばす
全身を使ったじゃんけん遊びです。二人からできますので、雨の日にお家で退屈になった時、お母さんと二人でもできますね。
- ① 向かいあって立ちます
- ② じゃんけんをして負けたほうが足を少しずつ広げます
- ③ 足が開きすぎて、倒れたり、バランスを崩して手をついたほうが負けです
慣れてきたら、足を開くのではなく、両脚を閉じたまま少しずつしゃがむのもいいでしょう。
・2 「座ったままシーソー」は手足の筋がよく伸びる
同じくらいの体格の子どもでしたほうが良いゲームです。
- ① 二人で向かいあって座り、足の裏をくっつけます
- ② 両手をつないで、交互にシーソーのように引っ張り合います
・3. 「リンボーダンス」普段はしない動きが子どもに人気
3人以上で遊びます。タオルか紐を用意しましょう。
- ① 2人がタオルや紐の両端を持ってピンと伸ばします
- ② 1人がその紐の下を、お腹を上にしてのけぞるような格好でくぐります
- ③ 始めは無理のない高さから初めて段々低くします
- ④ 交代で紐を持つ人とくぐる人になります
・4.「動物に変身!」は全身を万遍なく使って汗びっしょり
いろいろな動物に変身して動き回ります。
*ワニ:① 腹ばいになり、右手右足、左手左足を同時に動かして前後に進む
② 右手ひらり足、左手右足を同時に動かし前後に進む
スピードを変えて進んでみるとワニらしいですね。
*イヌ:四つん這いになり、手足で走ります。膝をつかないようにするのがポイント。
*クモ:お腹を上にしてお尻をつかないように前後に動きます。慣れてきたら、速さを競争するのもいいですね。
柔軟性を高めるゲームは子どもに力加減も教える
この他にも、集団遊びの中で楽しく柔軟性を向上させるゲームもありますが、人数が増えると、柔軟性ばかりでなく、子ども同士の「力加減」を肌で感じるよい機会になります。特別な道具がなくても子どもの柔軟性を向上させる遊びはたくさんありそうです。
親子で楽しみながら体を動かして、怪我をしにくく柔軟性のある子どもの体づくりができたらいいですね。