ごっこ遊びは心と体の成長を助ける?幼児のごっこ遊びの効果とメリットを解説
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幼児がごっこ遊びをする3つのメリット
子どもによって異なりますが、鬼ごっこやお店屋さんごっこなどのごっこ遊びは、2歳頃から始まるのが一般的です。成長とともにごっこ遊びの種類も増え、4〜5歳頃にはさまざまなシチュエーションを想像して遊ぶようになるでしょう。
ごっこ遊びは子どもの楽しみであるだけでなく、心と体の成長を手助けしてくれます。ここでは、ごっこ遊びのメリットを紹介しますので、チェックしておきましょう。
1.幼児の心が発達する
ごっこ遊びは、幼児の心の発達につながります。ごっこ遊びのなかでは、一緒に遊ぶ相手の気持ちを思いやったり、なりきる役の気持ちを想像したりする必要があるからです。
たとえば、お医者さんごっこをする場合、医者役であれば相手の辛い気持ちを察して「どうしたんですか?」「大丈夫ですか?」などと声をかけます。患者役であれば、病気の辛さを想像して演じたり、医者役がやさしく声をかけてくれることをうれしく思ったりする場合もあるでしょう。
このように、ごっこ遊びを通してさまざまな気持ちが生まれるため、相手の気持ちを想像する、自分の気持ちに気づく、といった心の発達が進むのです。
2.ルールや決まりに従う社会性が身につく
ルールや決まりに従う社会性が身につくことも、ごっこ遊びのメリットといえるでしょう。ごっこ遊びを成立させるためには、その場のルールや役割の意味を理解しなければなりません。
先ほどのお医者さんごっこの例では、医者役は患者にやさしく声をかける、患者役は病気で辛い気持ちになりきる、という明確な役割分担があります。幼児が事前にルールの説明や共有をするケースは少ないため、基本的にはそれぞれがその場の空気を読んで、役割をこなさなければなりません。ごっこ遊びをするには、意外と高度な社会性が要求されるのです。
3.コミュニケーション能力が高まる
2人以上で行うごっこ遊びにおいては、すべてを自分で決めて進めることはできません。何ごっこをするのか、誰が何役をするのか、どのような場面を想像するのかなど、相手と話し合いながら決める必要があります。
ごっこ遊びを進めるなかでも、さまざまなコミュニケーションが発生します。場面や相手の言動に合わせて、自分の発言や行動を決めることもあるでしょう。
さらに、言葉だけではなく、相手の表情やしぐさなどから、状況や気持ちを読みとることも求められます。このような多くのやりとりを通して、社会生活に必要なコミュニケーション能力を高めていけるのです。
どんなごっこ遊びをさせればよい?それぞれの遊びから幼児が得ること
多くのごっこ遊びがありますが、子どもの成長のためにはどのような遊びをさせるとよいのでしょうか。ここでは、ごっこ遊び別に幼児が得るものを紹介します。
1.お店屋さんごっこでコミュニケーション能力が高まる
お店屋さんごっこは、幼児に人気の遊びのひとつです。お花屋さんやケーキ屋さん、レストランなどを想定しながら、店員役とお客さん役のやりとりを楽しみます。物を売ったり買ったり注文したりするため、コミュニケーション能力が高まるのが特徴です。
お店の空間や商品なども必要になるため、想像力や表現力も高まるでしょう。
2.おままごとで観察力や記憶力が高まる
おままごとも子どもに人気のごっこ遊びです。パパ役やママ役になりきって、料理や食事、会話などを楽しみます。
おままごとをするためには、普段の親の行動をよく見て覚えておく必要があるため、観察力や記憶力が鍛えられます。子どもは意外と親の細かい行動まで見ているため、「そんなところまで見られていたの!?」と驚かされるケースもあるかもしれません。
おままごとは、さまざまな価値観や考え方を学ぶ機会にもなります。相手の子が自分の家庭ではあまり見られない行動や言動をすることも多いからです。「パパが料理をすることもあるんだな」「親が2人とも働く家庭もあるんだな」など、知らなかったことに触れて固定概念が消え、考え方が柔軟になることも、おままごとの効果といえるでしょう。
3.ヒーローごっこやお姫様ごっこで想像力が高まる
ヒーローごっこやお姫様ごっこは、日常生活ではなく絵本やアニメの世界を再現する遊びです。見たことのある物語が原型にはなりますが、おままごとやお店屋さんごっこよりも自由度が高いため、より想像力や表現力が高まります。
おばけごっこや恐竜ごっこなど、遊び自体をどんどん発明していく子どももいるでしょう。
年齢別おすすめのごっこ遊び
どのようなごっこ遊びをするかは、年齢によって異なります。ここでは、年齢別におすすめのごっこ遊びを紹介しますので、参考にしてください。
1〜2歳:ごっこ遊びの準備段階
1〜2歳の子どもは、複雑なごっこ遊びはほとんどしません。親の行動や言動を単純に真似したり、何かのふりをしたりすることが多いでしょう。親の真似からおままごとなどの遊びへ少しずつ発展していきます。
3〜4歳:ごっこ遊びが発展する
3〜4歳になると、少しずつ言葉や人間関係を覚えるため、お店屋さんごっこやおままごとなどを楽しめるようになります。絵本などの理解も進むため、物語の登場人物になりきる遊びをする子どももいるでしょう。
5〜6歳:ごっこ遊びが複雑化する
5〜6歳になると、コミュニケーションがより盛んになり、ごっこ遊びも複雑化していきます。ヒーローごっこやお姫様ごっこなど、想像力が必要な遊びも楽しめるようになるでしょう。実際に見た物語をベースにしつつも、より自由な役作りでごっこ遊びを楽しむ場合もあります。
ごっこ遊びに親が関わるときの3つの注意点
親がごっこ遊びに関わるときには、いくつかのポイントがあります。ここでは3つの注意点を紹介しますので、幼児の遊びを邪魔しないためにも確認しておきましょう。
1.子どもの世界観を壊さない
親がごっこ遊びに参加するときは、子どもの世界観を壊さないことや、親が勝手に世界観を作らないことが大切です。ごっこ遊びは、子どもが自由に想像をふくらませる機会でもあります。親から見るとおかしな設定も多いかもしれませんが、できるだけ子どもの世界を認め、想像力を育むのをサポートしてあげましょう。
2.ごっこ遊びを楽しめる環境を整える
子どもがごっこ遊びを楽しめるように、準備してあげることも大切です。とはいえ、高価なおもちゃや道具を買う必要はありません。家にあるような新聞紙やティッシュの空き箱、段ボールなどを捨てずに置いておくだけでも十分です。子どもが想像力を働かせて何かに見立てることも大切ですので、あまり具体的な物を与えすぎないようにしましょう。
3.子どものペースに合わせて遊ぶ
親も何かの役でごっこ遊びに参加するときは、子どものペースに合わせて遊びましょう。親が場面を設定したり、物語を勝手に進めたりせず、子どもの発言や言動に後からついていくようなイメージで、答えてあげることが重要です。子どもに物語を先導させることで、想像力や思考力が高まることにもつながります。
【まとめ】年齢に合ったネタで幼児の心と体を育もう
ごっこ遊びには、心が発達する、コミュニケーション能力が高まるなどのメリットがあります。子どもの年齢によって、できる遊びとできない遊びがあるため、成長に合ったネタで幼児の心と体を育んでいきましょう。