ワンオペ育児(ひとり育児)にならないために行うことは
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
最近、1人で育児をする「ワンオペ育児」が問題になってきています。いままでは妻が1人で育児をしても問題となることは少なかったのですが、核家族や共働き夫婦が増えたため、問題が深刻化してきています。ワンオペ育児になってしまうのは、いままで夫が家事や育児に参加するのが当たり前ではなかった環境が影響しているかもしれません。急激に変化する現代育児の問題を解決するために、行いたいことをご紹介します。
ワンオペ育児になってしまう原因を考えてみる
ワンオペ育児になってしまう最も多い原因は、夫の仕事の忙しさです。とくに仕事の関係から帰宅時間が遅くなる夫がいると、必然的に育児は妻1人が担当しなければなりません。中には、早朝に家を出て、帰宅時間は深夜という働き方をしている男性もいます。夫が家にいる時間が少なければ、協力しようがありません。
また、最近は出産をしてもキャリアを考えて仕事を続ける女性が増えています。しかし、夫婦共働きで妻がフルタイムで仕事をしていても、夫の仕事の関係などから協力が得られなければ、ワンオペになってしまうでしょう。
妻が専業主婦で仕事を持っていない家庭でも、ワンオペになる家庭は少なくありません。「専業主婦は家にずっといるため家事や育児を1人でやって当たり前」といった感覚が、未だに世の中にあるからです。夫が育児に参加できる環境があっても、専業主婦の妻に頼りがちとなり、結局ワンオペになるケースも少なくありません。
結局ワンオペになるか・ならないかは、夫の仕事の状況や考え方1つで変わってきます。近年は夫が家事や育児に参加する家庭も増えてきていますが、その一方でいまだに家事や育児は女性がやるものという認識を持つ方もいます。考え方が変わってきたのは若い世代が多く、会社の古い人間の考えが変わらなければ、なかなか男性が育児に参加する時間を作れないのが現状です。
ワンオペ育児にならないように夫(男性)の協力は必要
ワンオペ育児にならないためには夫の協力が不可欠です。なぜなら育児は1人でするものではないからです。日本の場合、かつておせっかいを焼く地域の年配者がいました。家庭でも2世帯で暮らす場合が多かったので、夫が育児に参加しなくても育児を助けてくれる役割がいたのです。現代ではそのような存在がいなくなったことで、子育て中の主婦たちは1人で育児をしなければならなくなりました。
地域や周りでおせっかいを焼く年配者が消えたことで、育児は夫と妻2人が担う必要が出てきています。しかし、いままで子どもの面倒を母親だけがみる家庭で過ごしてきた夫は、自分が父親になってもその認識を変えることがありません。とくに母親から甘やかされて育ってきた夫は、思いやる気持ちや協力しあうことを知らないため、父親になっても妻を助けないことがあります。
しかし、夫が妻をワンオペにさせやすいタイプだったとしても、まだ諦める必要はありません。もともと、問題が起きれば解決しようとする男性も多いからです。男性は社会で生きるために問題解決力が備わっており、論理的思考を持つ方が少なくありません。この点は女性とは反対ともいわれているので、育児のやり方を変えることがポイント。妻の対応1つで、夫を育児ができる父親に成長させられるチャンスがあるのです。
共働きでワンオペ育児にならないように夫婦で分担を心がける
ワンオペ育児になっている家庭では、育児や家事をわかりやすく分類し、夫に自分の役割を把握してもらうところからはじめます。妻が1人で家事や育児を負担して大変なことがわかっていても、できる妻だと何でも1人でこなそうとして、夫に役割を振っていないことが少なくありません。夫も家事や育児の内容を細かく把握できれば、やれる部分をやりたいと考えているかもしれません。
夫に家事や育児を分担してもらう場合は、1日の流れを細かく説明してください。朝起きて食事を作り子どもに食べさせて、身支度させて子どもを送り届ける際に、夫にもできることがあるはずです。夜も帰宅したらやる家事や育児を細かく紙に書き出しましょう。どんなに些細な仕事であっても、書き出すことで夫は妻に仕事といえない小さな負担が多数あったことに気がつくでしょう。
夫に家事や育児を分担してもらうコツは、細かく時間配分を決めてルールを作ってしまうことです。もちろん育児は予定どおりにいかないことがほとんどですが、夫にとっては予定が決められていたほうが手伝いやすいと感じられるでしょう。また、家事や育児の中には妻自身がやったほうが早いと考えられる内容もありますが、それでも小さなことからコツコツと夫にやってもらうようにします。
ワンオペ育児を解消するには、第一歩を踏み出さなければなりません。夫にはできないと決めつけてしまわないで、小さな家事や育児でもいいので任せてしまう思い切りを持ちましょう。男性側から「手伝おうか?」「やってあげるよ」と気遣いできる人は少なく、妻が家事や育児をリードするくらいの気持ちがちょうどよいのです。
休日も夫婦でワンオペ育児にならないように協力
ワンオペ育児で悩んでいるなら、休日の過ごし方から変えていく方法がおすすめです。平日に仕事をしている夫は、休日くらい家でゆっくりしたい、趣味を満喫したいと思うかもしれません。しかし365日子育てしなければならない妻には、休日などないのです。さらに仕事を持つ妻の場合は、休日も育児や家事に追われてしまいかねません。
平日に妻が頑張っているからせめて休日だけでも休んでほしい、そのように考える男性はまだ少ない存在です。それでも夫婦で話しあうことで、休日だけでもワンオペ育児から解放されるように努力はできます。第一歩を踏み出すなら、休日に夫と子どもだけでお出かけしてもらいましょう。または、子どもと夫を家に残して、妻だけが出かける方法もおすすめです。休日のたった1時間育児から解放されるだけでも、気分は違うはずです。
家事ができない、家事をしたくないと考えている夫でも、子どもと遊ぶだけなら無理なくできる方も少なくありません。最近は家事を手伝う男性は増えてきましたが、それでも段取りがスムーズな主婦にはかなわない、という方も多いものです。だからこそ、妻に家事を任せておけば安心だと感じる夫が多いのです。
それでも子どもと遊ぶ時間は、夫にとっても楽しい時間でしょう。家事を手伝ってと言いにくい夫に対してでも、子どもと遊ぶよう促すことは難しくはないはずです。
先輩ママに聞く、ワンオペ育児を乗り切る解決策
子どもを産んでも家事や育児とうまく付き合っている主婦の方もたくさんいます。彼女たちは、次のような工夫をしているからこそ、ワンオペにならず育児も家事も楽しめているようです。
トーストなど誰でも作れる朝食メニューにする
日本の主婦は何でも完璧にこなそうとする傾向がありますが、海外の夫婦は合理的に考え、上手に家事で手を抜くこともあるようです。たとえば、食事は簡単なものを選び、夫でも子どもでも用意できるメニューを選んでみることも考えてみましょう。朝にパンを焼くだけ、シリアルに牛乳をかけるだけなら、誰でもできるはずです。
夕食もお惣菜や冷凍食品を活用する
夕食の用意も手が空いた人が積極的に準備する方法で、ワンオペ家事が解消されやすくなります。子どもがいると栄養バランスの整ったきちんとした食事を食べさせたいと思ってしまうものですが、1食や2食くらいお惣菜や冷凍食品になってもそれほど影響は出ないでしょう。レンジでチンするだけ、お皿にのせるだけなら家事ができない夫でも手伝えます。
食器洗い機・お掃除ロボットなどの力を借りる
夫に食器洗いや掃除を頼もうと思っても、自分でやったほうが早くきれいになると考えている主婦たちは少なくありません。たしかにそのとおりですが、すべての家事を自分でやろうとすれば、いつまでたってもワンオペ育児から抜け出せません。夫に頼れないと考える家事でも、食器洗い機やお掃除ロボットでの家事は、家電好きの夫なら喜んで手伝ってくれるでしょう。
ワンオペ育児脱出は話しあいから始める
ワンオペ育児で悩んでいるなら、まずは夫に正直な気持ちを伝えるところからはじめてみてください。次に妻が担当している家事や育児の内容を細かく書き出し、妻の現状を理解してもらう必要があります。積極的に家事や育児を手伝おうとしないタイプの夫であっても、簡単な食事を用意する・子どもと遊ぶ・便利家電を使うなどできることはあるはずなので、夫の性格を考えながら分担できるか考えてみましょう。