子どもの協調性を育てるために親が気をつけたいポイント
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
子ども一人一人の個性を伸ばすことはとても大切なことですが、同じように子どもに「協調性」を持たせることも親の大切な仕事のひとつです。この子どもの協調性とは、どのように育てていくべきなのでしょうか?
こちらでは、そもそもなぜ協調性が必要とされるのか、といった点から協調性を育てるためのポイントまでを解説していきます。
なぜ現代社会において協調性が求められるのか
そもそも協調性とは、自分とは違った考え方、思想や、やり方をする人に対し、衝突することなく協力して物事を達成させる力です。
これは、ただ周りの人と同じ意見になる、朱に染まるという意味ではありません。自分とは違う考え方・やり方を“肯定する”スキルなのです。
現代社会では職場や学校をはじめ、さまざまなバックグラウンドの人との協力が必要になる場が豊富にあります。人と人のつながりを切るわけにはいかない、協力を求められる場がある以上、協調性がないと“生きづらさ”を感じることになるでしょう。
協調性が低いことの弊害、高いことによるメリット
協調性が低いことで考えられる弊害としては、
- *わがままだと思われやすい
- *困っているときに協力が得られにくい
- *人の考えを聞く機会が少なく成長しにくい
などがあげられるでしょう。
反して協調性が高い人のメリットは、
- *友人ができやすい
- *困っているときに協力を得やすい
- *他人を理解しやすい
- *物事を円滑に進めることができる
などですね。
協調性が高すぎると「疲れてしまう」「八方美人だといわれる」などという悩みも聞きますが、これは正しい協調性を身に着けていないからです。正しい協調性は自身にとっても非常にプラス方向に働いてくれます。
協調性が最もはぐくまれる年代は幼児期
協調性をはぐくむために最も大切な時期といわれているのが、幼児期です。この年代でしっかりと協調性をはぐくんでおくことで、後々協調性を伸ばしていく土台ができるのです。
もちろん後になって改めてはぐくむことも可能でしょう。しかし、幼児期の内にしっかりと協調性をはぐくんでおけば、そこまで大きな苦労をすることなく自然に協調性を発揮できるようになるのです。
特に協調性がはぐくまれやすい年代は5~6歳と言われています。今まさしく幼児を育てているという方は、次にご紹介する協調性をはぐくむ方法を意識して実践してみてくださいね。
家庭でできる協調性をはぐくむ方法
家庭でできる協調性をはぐくむ方法としては、母親や父親が自身の友人と仲良くしている、または協力して物事に当たっている姿勢を見せることです。父親、母親にも友人がいる。友人と一緒にいることは楽しいことだ。このような点をしっかりと見せて理解させることが大切なのです。
地域のママさんグループや趣味のサークル、ボランティアなどを積極的に活用することも有効でしょう。保護者の真似をするところから、協調性の芽を出してあげることが大切なのです。
ただ、保護者の方自身がこのようなグループ活動が苦手だということもあるでしょう。子どものためとはいえ、ストレスフルなコミュニケーションはあまりお勧めできません。このような場合には、親族が多く集まる場面に顔を出すなども有効です。
自身がストレスを感じない方法を選択するといいでしょう。
集団行動の中で協調性をはぐくませる教育行動
子どもの協調性を最もはぐくみやすい場面が、集団行動の中です。実際問題、言葉や姿勢で協調性を伝えてみたところで、子ども自身が実践する場がなければ身に着けることは難しいもの。
したがって、ある程度の年齢に達したら集団の中に子どもを入れること、そして自身で判断をさせることが大切になってきます。もちろん、最初のうちは親や教育者のサポートが必要になるでしょう。しかし、必要以上に関わらないことがポイントになります。
協調性は自身で体験していくことでしか成長させることができません。すべての問題や行動に親や教育者が割って入ってしまえば、人に頼る事しかできない子どもになってしまうでしょう。
一番初めだけは手伝ってあげる、そのあとはできた、できなかったにかかわらず、後から話を聞いてあげることが重要です。
積極的に人の輪に入って協調性を身につけさせましょう
以上、子どもの協調性に関して紹介してきました。人と協力し、自分とは違う考え方や、やり方を肯定することは、長い人生を生きていくうえで必須の能力です。生きやすさを考えれば、低いよりは圧倒的に高い方が有利になるとも言える協調性。
幼いころから、積極的に人の輪に入ることで協調性ははぐくまれます。大切なお子さんの未来のためにも、さまざまな機会を有効に活用してみましょう。