子どもの独創性を伸ばして自由な発想ができるクリエティブな子に育てる
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
「子どもの独創性を伸ばして自由な発想ができるように育てたい」と考える方は多いでしょう。
独創性は、芸術作品を作るときだけでなく、自分の生き方を決めるときや仕事に就いたときにも役立ちます。
この記事では、子どもの独創性とは何かを解説したうえで、独創性を伸ばすために親がすべきことや注意すべきことについてご紹介いたします。
子どもにおける独創性とは?3つのポイントで解説
そもそも、子どもにおける独創性とはどのような能力のことでしょうか。ここでは、3つのポイントで解説します。
1.独創性とは新たな何かを考え出す能力
独創性とは新しい何かを考える能力のことで、頭のよさや知能とは異なります。頭のよい子どもは独創性も高いと考えがちですが、頭のよさと独創性に相関関係はありません。学校の成績が悪くても独創性が高い子どもはいますし、その逆もあります。もちろん、知能と独創性が両方とも高い子どももいるでしょう。
独創性は、答えがない問題、または答えが複数ある問題に対して、自由な発想で回答する能力ともいえます。
たとえば、「家族の絵を描きなさい」という課題が与えられた場合、家族全員で食事をしている場面を描く、母親と話しているようすを描く、家の中のようすを描くなど、回答には無限の可能性があります。独創性をもった子どもたちは、大人が思いつかないような場面を描くこともあるでしょう。
2.独創性とは問題自体を見つけ出す能力
学校では、計算や文章の問題を与えられ、その回答を見つけることがほとんどです。しかし、新しい何かを生み出すためには、問題や課題自体を自分で発見しなければなりません。
たとえば、おこづかいが足りないという問題を発見したときにお金を使わない遊びを考えることや、親が仕事でいないときに子どもだけで遊べる方法を考えることも、子どもの独創性といえるでしょう。
3.独創性は大人になってからも求められる能力
独創性は大人になってからも求められます。とくに今後はAI技術の発達により、定型的な仕事や単純作業は人の手から離れていくでしょう。そのとき、働く人に求められるのは独創性や創造性です。
新しい商品やサービスを生み出したり、企業戦略を考えたりすることは人間にしかできません。就職してからの可能性を広げるためにも、子どもの独創性を伸ばしておくことは大切といえるでしょう。
子どもの独創性を伸ばすために親がすべき3つのこと
子どもの独創性を伸ばすためには、自由に遊ぶ時間を作ってあげることや、さまざまな体験をさせることが大切です。ここでは、親がすべき3つのことを紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.過度なルールを設けず自由に遊ぶ時間を多く作ってあげる
独創性を伸ばすためには、子どもが自分で考えて自由に遊ぶ時間を作ってあげることが大切です。もちろん、帰宅時間や交通ルールなど、子どもの命を守るための決めごとは必要ですが、過度なルールは設けないほうがよいでしょう。
行ってはいけない場所を細かく決める、遊んだ内容をあとで報告させるなど、過度なルールを作ると子どもの考えや行動の幅が狭くなり、独創性が育つのを邪魔してしまいます。怪我や失敗から学ぶことも多くあります。ある程度、自由に遊ぶ時間を作ってあげましょう。
2.さまざまな体験をさせてあげる
子どもの行動範囲は、家やその近所、幼稚園や学校などと限られていますが、いつもと違う場所に行ったり、違う人と接したりすることで、新たな考えや発想が生まれることもあります。休日は車で遠出したり、旅行したり、子どもにさまざまな体験をさせてあげましょう。
塾や習い事を始めるのもおすすめです。塾では学校とは違う友だちができ、新しい視点が得られることや、新しい遊びを思いつくことも期待できます。習い事を始めれば世界が広がり、発想力や独創力も鍛えられるでしょう。
3.親も独創的なアイデアを出すよう心がける
子どもは親の姿を見て成長するため、親自身も独創性を発揮するよう努力することが大切です。とはいえ、芸術的な絵を描いたり、発明をしたりする必要はありません。家庭内の小さな課題を解決するようなアイデアを考える程度で十分です。
たとえば、食器を収納するための小さな家具をDIYで作る、家族の予定を共有するためのカレンダーを作る、といったことでもよいでしょう。子どもが興味をもつ内容であれば、一緒に作ったり子どもの意見を聞いたりするのもおすすめです。
ものの与えすぎはNG?子どもの独創性を伸ばすための4つの注意点
子どもの独創性を伸ばすためには、親のサポートが欠かせません。ただし、親が行動しすぎることも避けるべきです。ここでは、子どもの独創性を伸ばすための4つの注意点を解説します。
1.ものの与えすぎを避ける
独創性を伸ばすためには、子どもにある程度の刺激を与えることは必要です。ただし、子どもが欲しがるおもちゃをすべて買い与えることや、親がものを与えすぎることは避けるべきでしょう。
少ないおもちゃでどう遊ぶか、足りないものをどう補うかを子どもに考えさせることも、独創性を伸ばすうえで重要です。友だちとおもちゃを持ち寄って遊ぶ、ほかのもので代用するなどのアイデアを思いつくかもしれません。親がものを与えすぎて、子どもの考える機会を奪わないよう注意しましょう。
2.塾や習い事を詰め込みすぎるのは避ける
前述のとおり、子どもにさまざまな体験をさせることは重要ですが、塾や習い事を詰め込みすぎるのは避けるべきです。時間の使い方や行動が固定されてしまい、自分で考えて決めることが減ってしまうからです。
学校も塾も、何もない時間を積極的に作ってあげるとよいでしょう。子どもが新たなことを自由に探したり考えたりすることも期待できます。
3.お金の与えすぎを避ける
ものの与えすぎと同様、お金の与えすぎも避けるべきでしょう。ある程度のおこづかいを与え、お金の大切さを教えたり、買いもののルールを学ばせたりすることは大切です。
しかし、お金を与えすぎることは、独創性を伸ばすことにつながりません。買いたいおもちゃがあるけれどお金が足りないといったときに、きょうだいでお金を出しあう、お手伝いをしてお金を貯めるなどのアイデアを出すことは大切です。お金の与えすぎは、新しい発想が生まれるチャンスを奪ってしまいますので注意しましょう。
4.子どもの自由な発想を否定しない
大人の常識から考えると、子どもの発想は間違っていることもあります。もちろん、他人に迷惑がかかるような考え方や命に関わるような行動については、親が注意してあげるべきです。
しかし、子どもの自由な発想を、すべて常識的に捉えて否定するのは避けましょう。たとえば、子どもが自分で服を選んだとき、「この服は流行りではないよ」「みんなと同じような服がよいのでは」などと言うのはよくありません。
独創性とは、ほかの人とは違う考え方でもあります。社会で生きていくうえでは、ある程度の常識を教えることは重要ですが、子どもの意見や発想を尊重してあげることも大切です。
目にしたものや手にしたものが独創性へつながる
今回は、子どもの独創性を伸ばすポイントや注意点をご紹介いたしました。
子どもの独創性を伸ばすためには、自由に遊ぶ時間を作ってあげることや、習い事や旅行など、多くの体験をさせてあげることが重要です。子どもが目にしたものや手にしたものが積み重なって、独創性が鍛えられていきます。
逆に、子どもにものやお金を与えすぎることは避けるべきです。何かが足りないことから新たな発想が生まれることも多くあります。子どもが自由に考え、独創性を伸ばす機会を奪わないように注意しましょう。