子どもの運動能力にタイムリミットがある!?ゴールデンエイジで一気に伸ばす
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
運動神経は生まれつきと言うイメージがありますが、実は子どもの成長期には、神経系が成人に近いレベルまで発達する「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期があります。
このゴールデンエイジとその前のプレゴールデンエイジの過ごし方によって運動神経の良さが決まります。
ここでは、ゴールデンエイジをどうやって過ごせば運動神経が発達するのかについて詳しくご説明していきます。
運動におけるゴールデンエイジ期とは神経の成長期
運動をすると鍛えた部分の能力が発達しますが、その発達が著しいのがゴールデンエイジ期と呼ばれる時期です。
この時期は、一般的に5歳から12歳までと言われていますが、5歳と12歳では身長も体重も大きな違いがありますし、指示される動きを理解する能力も異なります。
同じゴールデンエイジ期であっても運動能力の鍛え方が異なるため、5歳から9歳ぐらいまでをプレゴールデンエイジ期、10歳から12歳ぐらいまでをゴールデンエイジ期というように分けています。
ただし、どちらの時期も運動能力が発達して行く時期なので、適切な鍛え方をすることで将来的な運動神経や運動能力に差が出てきます。
プレゴールデンエイジ期にすべきことは前半と後半で異なる
厳密に言うと、プレゴールデンエイジは早い子どもで2歳から始まると言われています。6歳くらいまでをプレゴールデンエイジ前半とすると、プレゴールデンエイジ前半と後半ですべきことは異なります。
・・プレゴールデンエイジ前半は楽しみながら出来るスポーツに挑戦
プレゴールデンエイジ前半は、とにかく楽しい気持ちをはぐくんであげるのが一番です。正確な動きを求められたりチームの勝ち負けがあったりするスポーツではなく、自分で記録を作れるかけっこや、遊び感覚で出来るボール投げなどのスポーツに挑戦させてあげましょう。
・・プレゴールデンエイジ後半からは達成感のあるスポーツに挑戦
6歳頃からは、体の造りもしっかりしてきて筋肉も発達してきます。言葉の意味も正しく理解できるので、サッカーや野球などルールがあるスポーツでも楽しめるのがプレゴールデンエイジ期後半の子どもの特徴です。
この段階で必要なのが、スポーツをした後の達成感です。遊びの延長のようなスポーツでも、頑張って乗り切った後の達成感や勝った時の満足感で心を満たすと自信がつき、その自信がどんな運動にもチャレンジする心を育てていきます。
運動は楽しい、苦しくても終わった後には喜びがあるということを、プレゴールデンエイジ期に体に覚え込ませることで、直感的な動きが求められるゴールデンエイジ期にも抵抗なくスポーツや運動を続けられるようになります。
ゴールデンエイジではいろいろなスポーツにチャレンジをする
10歳ぐらいになると好きなスポーツが決まってくる子どももいますし、スポーツ少年団などのクラブに参加する子どもも増えてくるかもしれません。
この時期にそのような特定のスポーツをするのは悪いことではありませんが、運動能力を伸ばすには同じ動きを繰り返すのではなく体全体を動かすことも重要です。
神経は1ヶ所にあるわけではなく全身に存在していますから、その神経を発達させるにはあらゆる動きで刺激する必要があります。1つのスポーツに限定せずにいろいろなスポーツにチャレンジさせてあげるのがベストです。
野球やサッカー、、バトミントン、バスケットボールなどそれぞれのスポーツごとに体の動かし方が違いますから、体験会やスポーツ施設などでどんどん体験させてあげましょう。
充実したゴールデンエイジを過ごすには親の環境整備が必要
ゴールデンエイジで運動能力を伸ばすには、親が運動する環境を整えてあげる必要があります。
遊びがてらの運動ならその辺の公園で出来るのでは、と思うかもしれませんが、公園はサッカーや野球を禁止しているところが多く、また塀や木に登ったりすると危険行為となってしまいます。
子どもだけでボール遊びをさせるのも危険が伴いますし、鬼ごっこが出来るような広い敷地がある公園も少ないのが実情です。
だからこそ、親が運動をする環境を整えてあげる必要があるのです。
本人任せでは運動を始めても長続きしない
いくら大人でも、常にスポーツが出来る環境を整えたり、時間を作ったりするのは大変ですから、野球やサッカーのチームに入団させて運動させようという方もいるかもしれません。
確かに、チームに入れば必然的に運動をするので能力アップにつながります。ですが、本人任せにしてしまうと練習がある日にしか運動しない可能性もあります。
とくにプレゴールデンエイジ期の場合は自主的に運動や練習をするという習慣がないので、親が一緒に練習など体を動かすのに付き合いましょう。
環境だけ整えても、本人の気持ちが運動に傾かない限りは運動能力を伸ばすことになりませんから、自分からアクションを起こせるようになるまでは一緒に運動してあげてください。
いつでも出来る昔遊びはゴールデンエイジにおすすめ!
いろいろな動きをしてあらゆる神経を刺激するのにおすすめなのが、昔から広く子どもたちの間で遊ばれてきた昔遊びです。
昔遊びは近所の公園で出来ますし、特別な準備も必要なくいつでもどこでも始められるので、昔遊びのバリエーションを覚えておきましょう。
全身をくまなく動かす「鬼ごっこ」
広い場所があれば出来る鬼ごっこは、運動能力を鍛えるにはとても適した昔遊びです。
ただ鬼から逃げるだけでも手を大きく振って全速力で走るので運動になりますが、ほかの人が逃げている方向を見極めて走る向きを変えたり、歩いたり、動きのバリエーションは意外にたくさんあります。
鬼になった場合も、ほかの人の動きを見ながら走る速さや向きを変えるので、瞬発力も一緒に鍛えられる理想的な遊びです。
集中力を鍛え達成感が得られる「ボール遊び」
ボールの蹴りっこやボール投げも、昔からある遊びです。
ボール遊びは、体を動かしながら集中力を鍛え、遊び方によっては達成感も得られるのがメリットです。
ボール蹴りであればボールの行き先に集中しますし、ボール投げなら何回キャッチすれば勝ちというルールを決めれば、成功したときに達成感を味わえます。
怪我のリスクも少ないので、プレゴールデンエイジにおすすめの昔遊びです。
手軽に遊べる「だるまさんが転んだ」
だるまさんが転んだは、誰でも1度はやったことがある昔遊びですが、この遊びは走ったり止まったりする機敏な動作が必要です。また、鬼が振り向く瞬間を見逃さないようにする集中力や振り向いた瞬間に動くと言う判断力など、運動に必要な総合的な動きを鍛えられます。
プレゴールデンエイジ期はもちろん、ゴールデンエイジ期の子どもでも本気でやると意外に楽しめる遊びなのでやってみましょう。
ゴールデンエイジは親が一緒に楽しむことがポイント
幼児期であれば親も一緒に遊びながら運動をしますが、1人で出来るようになると、つい放置してしまう方も多いようです。
しかし、親も一緒に楽しみながら体を動かすことが、子どもの喜びや楽しさにつながり、運動することへの抵抗感をなくすポイントになります。
1人ではただ疲れる、苦しいだけの運動でも、親と一緒にやることで遊びの1つになりますから、ゴールデンエイジの間は自分の体を鍛えると言う意味でもいろいろなスポーツにチャレンジしてみましょう。