寝ない子どもと寝る子どもの違いは?寝ない原因とよく寝る子に育てる生活習慣
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
寝ない子どもと寝る子どもの大きな違いは「体内時計」
何歳になっても子どもの寝かしつけに時間がかかる、夜更かしをして朝起きられないなど、子どもの睡眠に関する悩みをもつ親は多いでしょう。子どもがなかなか寝ないと、家事が進まなかったり、親の睡眠時間が削られたり、精神的にも体力的にも負担になってしまいます。
そもそも、寝ない子どもと寝る子どもは何が違うのでしょうか。大きな違いは「体内時計」です。
寝ない子どもは体内時計がリセットできていない
寝ない子どもと寝る子どもの違いの1つは、体内時計が毎日リセットできているかどうかです。体内時計とは、人間に備わっている、睡眠のリズムや体温などを調整する機能のことです。基本的に人間の体内時計は24時間より若干長いため、1日(=24時間)のリズムに合わせるには、体内時計を毎日リセットしなければなりません。
体内時計をリセットするためには、朝起きて太陽の光を浴びることが大切です。よく寝る子は朝もすぐに起きられるため、カーテンを開けて太陽の光を浴び、よいタイミングで体内時計をリセットできます。体内時計と24時間のリズムがぴったりと合っているため、毎日よく眠れる、すぐ起きられる、という良好なサイクルができあがっているのです。
逆に、寝ない子どもは朝もなかなか起きられず、体内時計をうまくリセットできていない可能性があります。その結果、体内時計が1日のリズムと合なくなり、夜更かしをする、朝起きられない、という悪循環に陥っている可能性があるでしょう。
子どもの睡眠不足は生活習慣病や肥満につながる可能性もある
子どもの睡眠不足が続くと、糖尿病や高血圧といった生活習慣病、肥満やうつ病などにつながる可能性もあることが指摘されています。実際、日本における子どもは夜型の生活になりつつあるため注意が必要です。
厚生労働省が実施した、2001年に生まれた子どもの睡眠習慣についての調査によると、4歳6ヵ月時点での就寝時刻は、21時台が50.1%、22時台が21.9%、21時より前に寝る子どもは20%以下でした。
多くの家庭で、子どもの夜型生活が進んでいることがわかります。次の項目では子どもが寝ない理由を紹介しますので、子どもの健康を守るためにぜひチェックしておきましょう。
なぜ寝てくれない?寝ない子どもになってしまう4つの理由
早い時間に寝ない子どもになってしまうことには、家庭環境や親の生活習慣が大きく関係しています。ここでは、子どもが寝ない4つの理由を紹介しますので、自分の生活を見直してみましょう。
1.親が夜更かしをする傾向がある
親が夜更かしをしていると、子どもも影響を受けて、夜なかなか寝なくなってしまいます。子どもに「早く寝なさい!」と注意しても、親が毎日遅くまでテレビを見ていたり、ゲームをしていたりすると、子どもは寝る気になりません。
インターネットやスマホゲームの発達により、大人が夜更かしをしてしまう要因は増える一方ですが、子どもの健康を考えて早寝早起きを心がけることも大切です。
2.親の帰宅時間が遅い
親の帰宅時間が遅いことも、寝ない子どもになってしまう原因の1つです。遅い時間に帰宅すると、寝ていた子どもが起きてしまう可能性もあります。親に会いたがって、寝るのを嫌がる子どももいるでしょう。
共働きの夫婦も多く、どちらかが残業で遅くなってしまうケースもありますが、子どもの成長や健康のためには、夜のまとまった眠りを確保してあげることがとても大切です。もちろん、残業や仕事上の付きあいが発生する日もありますが、うまく調整して、できる限り子どもの生活に合わせていきましょう。
3.寝る前にテレビゲームをしすぎている
夜に長時間テレビを見たり、ゲームをしたりすると、寝つきが悪くなってしまいます。インターネットのしすぎや動画の見すぎも同様です。強い光は覚醒を促してしまうため、なかなか眠れなくなってしまうのです。
子どもはついつい楽しいことに夢中になってしまうため、夜にテレビを見るのは20時まで、ゲームは1時間まで、といったルールを作って子どもの眠りをサポートしてあげましょう。
4.塾や習い事をさせすぎている
塾や習い事が多すぎることも、寝ない子どもになる原因といえるでしょう。学校の後、遅い時間まで塾や習い事に通うと、必然的に食事・入浴・就寝という流れが遅くなってしまいます。
子どもの興味に合わせて塾や習い事に通わせるのは大切ですが、詰め込みすぎには注意が必要です。寝ない子どもに悩んでいる場合は、無理な生活になっていないか見直してみましょう。
よく寝る子どもに育てるには?3つのポイントを紹介
よく寝る子どもに育てるためには、親が子どもの生活をサポートしてあげる必要があります。ここでは、3つのポイントを紹介しますので参考にしてください。
1.休日も早寝早起きを心がける
休日は遅い時間まで寝てしまうという子どもも多いかもしれませんが、せっかく平日に作った生活リズムが崩れてしまう可能性もあります。日曜の朝に遅くまで寝てしまったせいで、夜なかなか眠れないというケースもあるでしょう。
子どもだけでなく、親も休日の生活リズムに気をつけなければなりません。子どもは親の生活リズムに影響を受けるからです。仕事や家事で疲れている親としては、休日はゆっくりしたいと考えがちですが、できる限り早寝早起きを心がけることが大切です。
2.寝る前にカフェインを摂るのは避ける
寝る前に、ココアや緑茶など、カフェインを含む飲み物を与えるのも避けましょう。人によって異なりますが、寝つきが悪くなる場合もあります。寝る直前に食事をしたり、お菓子を食べたりすることもおすすめできません。
体内時計のリズムが崩れやすくなってしまうため、お菓子は寝る2時間前まで、といったルールを作るとよいでしょう。子どものお菓子は禁止しつつ親が食べていると子どもは真似したくなるので、同じルールで生活することも大切です。
3.日中に適度な運動をさせる
子どもに適度な運動をさせることも大切です。公園や庭で一緒に走り回ったりスポーツをしたりすると、適度に疲れてよい眠りにつながります。
親と一緒に遊んだという満足感も、よい睡眠に影響するでしょう。親とのふれあいが足りないと、まだ寝たくないと感じる子どももいます。「子どもが寝ないのは親へのメッセージ」と考えて、子どもとの付きあい方を見直してみましょう。
【まとめ】家庭環境が一番のカギ!寝る子を育てるには親が生活習慣を見直そう
子どもの睡眠不足は、生活習慣病や肥満につながる可能性もあるため注意が必要です。親が夜更かしをしていたり、寝る前に長時間ゲームをしたりすると、子どもの寝つきが悪くなってしまいます。
よく寝る子どもを育てるためには、親の生活習慣を見直すことが大切です。休日も早寝早起きを心がける、子どもと一緒に適度な運動をするなど、家庭環境を見直して、できることから改善していきましょう。