幼児の育脳とは?年齢別・性別での育脳ポイントをご紹介
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
育脳とは、脳のシナプスの生成がピークを迎える生後から3歳くらいまでの間に、適切な刺激を与えて脳をはぐくむことを指します。今回は、育脳におけるポイントを年齢別でご紹介します。あわせて男の子と女の子の脳の性質が異なることも解説します。
【年齢別】脳の発達に大切なこと・必要なこと
脳の発達に大切なことは、年齢で異なります。それぞれの年齢で求められることを理解しておけば、育脳にも役立てられます。
【0歳】右脳の発達を活性化させる
0歳は脳も身体も大きく発達する時期です。そのためには、生後すぐの赤ちゃんに備わっている「原始反射」を利用しましょう。原始反射とは、ある刺激に赤ちゃんが自分の意志とは無関係に反応する動きをさします。
また、積極的にスキンシップをはかるようにして、安心感や信頼感を育んでいきましょう。
【1歳】言葉や目で意志の疎通を図る
1歳になると、自我が芽生えはじめ同時に言葉を発するようになるため、コミュニケーションが取れるようになってきます。この時期には、子どもたちの好奇心を刺激するようなものを、生活のなかに取り入れていきましょう。
【2歳】成功体験を重ねさせる
1歳よりも言葉や行動が多様になり、考える力も身についてくるのが2歳です。そのため、想像力を活かした遊びにも興味を示します。またこの頃には、手先も器用になってくるため、折り紙といった指先を扱う遊びもしはじめます。
【3〜7歳】知能全般の向上が期待できる
3〜7歳は、思考を司る大脳皮質、運動機能を司る小脳が発達する時期です。そのため、この時期には会話能力や語彙力が格段に上がり、手先を使った細かな動きやダイナミックな動きもできるようになります。大人と会話をすることはもちろん、幼稚園や小学校などで多くの友人と関わることも大きな刺激となります。
男の子・女の子で異なる脳の個性と育ち方
育脳をするうえでは、男の子と女の子で脳の個性と育ち方が異なるという点を覚えておく必要があります。
たとえば、女の子のほうが言葉を流暢に操る傾向にありますし、指先の器用さにも長けています。一方、男の子が得意とするのは、異なった角度から図形を見た際に、同じ図形がどれにあたるかを探すといった空間能力です。
男の子と女の子で得意な作業が異なるのは、脳の性質が異なるためです。男の子の場合、地図を読んだり、平面から立体を想起したりするための能力を司る右脳が発達します。一方女の子の場合は、左脳が発達していく傾向にあります。左脳は言語を司るため、言葉の発達も早くなると考えられています。
育脳を普段の生活に取り入れて楽しく子育て
育脳は、教室やセミナーにいって行われるわけではありません。特別なテキストやグッズを使わなくても、親子の普段のスキンシップや会話も立派な育脳です。
子どもの興味や好奇心を伸ばすためにも、育脳を意識しながら毎日の子育てを楽しんでみましょう。
家庭で気軽に取り入れられる簡単な年齢別育脳
年齢に応じて家庭でできる育脳は数多くあります。いずれも簡単なものばかりですので、ぜひ実践してみてください。
【0〜8ヶ月ごろ】視覚で刺激を与える
0歳の頃は、視覚を意識して、赤ちゃんが見て触れられるようなおもちゃなどを用意するのがおすすめです。また、手やハンカチで顔を隠して「いないいないばぁ」をしたり、おもちゃなどを目で追わせると、好奇心や探究心が養えます。
ハイハイを始めたら自由な行動をとらせる
ハイハイが始まった頃には、赤ちゃんは外の世界へ興味・関心を向けています。好奇心が強くなる時期ですので、できるだけ自由な行動をとらせるようにしましょう。自分の頭で考えて行動することを尊重することが大切です。
ハイハイを行いながら、腕や足の筋肉も鍛えていきましょう。たとえば、布団やマットレスでできた段差をハイハイで乗り越えさせたり、ダンボールで作ったトンネルを赤ちゃんに潜らせたりと、日常のなかで筋肉を鍛えていきます。
【1〜2歳】しっかり歩けるようにする
身体を動かすようになってくるこの時期は、しっかりと歩けるようになり、脳の働きもどんどん活発になります。手をつないで少しずつ歩く距離を伸ばしていく、補助をしてでんぐり返しをさせるといったように、背中や足腰の筋肉を徐々に鍛えていきましょう。子どもと一緒に遊ぶことで社会性も育めます。
ミラーニューロンシステムを鍛える
人間の脳の神経にはミラーニューロンシステムという細胞があります。これは、他人がとった行動を見て、あたかも自分も同じ行動をとっているように感じる神経細胞です。つみき遊びを目の前にやってあげれば、子どもは自分がつみきをしているかのような感覚になりますし、自分がおもちゃの使い方を見せれば、子どももまねしておもちゃで遊んでくれるでしょう。
【2〜3歳】さまざまな運動を体験させて多くのものに触れさせる
この時期になると、立つ、座る、転がるだけでなく飛び跳ねるといったように、さまざまな運動ができるようになります。好奇心も増す一方なので、散歩に連れていき、さまざまな形や色に触れさせましょう。また、おままごと遊びやボタンかけのように、指先を動かしてものに触れさせ、脳に刺激を与えることも大切です。
歌・数遊び・絵本などで感性を豊かにする
3歳になると自分の気持ちを言葉で表せるようになります。理解できる言葉が増えるので、一緒に歌を歌ったり、数を取り入れた遊びをしたり、絵本を読んだりしながらさまざまな感性を伸ばしていきましょう。
【3〜7歳】勉強もスポーツも鍛えるために正しい姿勢を学ぶ
勉強もスポーツも鍛えるためには、正しい姿勢を学ぶことが大切です。
とくに腰を立て、背筋を伸ばして座ることには、
*集中力がアップする
*身体のバランスが保たれる
*やる気が高まる
と言ったメリットがあります。
縄跳びやキャッチボールで運動能力と空間認知能力を伸ばす
運動能力が高まるこの時期には、縄跳びやキャッチボールがおすすめです。どう飛べば縄に当たらないのか、どう動けばボールに当たらないのか、と考えながら動くことで、運動能力だけでなく空間を捉える力も発達します。
年齢に合わせた方法で育脳を進める
幼児期はその後の成長に大きな影響を与えます。そのためには育脳を率先して行なうのがおすすめです。ただし、育脳は年齢によって適した方法が異なるため、年齢に合った方法で能力を引き伸ばしてあげましょう。