“正しく”ほめて伸ばす!ほめると叱る「メリハリ」子育てのコツ
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
「ほめて伸ばす」とよく聞くけれど本当にそれでよいの?
ほめることは、子どもの成長をサポートするうえで重要です。正しいほめ方をすることで、子どもの体や心によい影響があるでしょう。
ただし、ほめ方を間違うと悪い影響が出る可能性もあるため注意が必要です。まずは、ほめることで得られるよい効果について見ていきましょう。
1.ほめることで子どもの自己肯定感が高まる
子どもは親からほめられると、自分のことを見守ってくれている、自分の存在を認めてくれている、などと感じてうれしい気持ちになります。自分はここにいてもよいのだ、自分はがんばっている、という気持ちも生まれるため、自己肯定感も高まっていくでしょう。
自己肯定感が高まれば、自分のことを大切にできますし、親や友だちに対しても思いやりをもってやさしく接することができます。自分の考え方や行動にも自信をもてるようになるため、学校で自分の意見を主張できたり、将来的には仕事で大きな成果を出したりできるでしょう。
2.ほめることで子どものチャレンジ精神が育つ
子どもをほめることは、チャレンジ精神の育成にもつながります。上手にできたことをほめれば、子どもは成功体験として記憶していくため、自信をもってほかのことにも挑戦できます。
また、失敗したときでも、がんばった過程などをほめておけば、失敗しても大丈夫、親が見守ってくれていると感じるため、子どもは次回も安心してチャレンジできるでしょう。
3.ほめることで子どもの自主性が育つ
子どもは、基本的にほめられることが大好きです。子どもが自分から動かなくて悩んでいる場合は、小さなことでもほめてあげると自主性が育つでしょう。子どもは、またほめられたいという気持ちになるため、自主的にお手伝いをしたり、宿題をしたりすることが期待できます。
すべてを手放しでほめるのはNG!
ここまで、ほめることで得られるよい効果を紹介しましたが、すべてを手放しでほめるのは避けましょう。ほめることには、以下のような注意点もあります。
ほめられ続けた子どもは「ほめ待ち」になってしまう可能性も
前述のとおり、子どもをほめることで、チャレンジ精神や自主性を育てることは大切です。ただし、無駄にほめ続けると、子どもがほめられるのを待つような状態になってしまいます。ほめられそうなことにだけ挑戦して、新しいことを始めなくなる、といった可能性もあるため注意が必要です。
子どもの行動すべてを手放しでほめるのではなく、ほめるポイントをよく考えましょう。また、「次はこれをやってみよう」「一緒にこれにチャレンジしてみよう」などと、ほめながらもワンランク上の課題に導くことも大切です。
ダメな部分はしっかりと叱る
よかった部分をほめることは大切ですが、ダメな部分をしっかりと叱ってあげることも大切です。子どもは、よいことと悪いことの区別がついていない場合もあります。
スポーツで勝ったけれど反則をした、テストでよい点をとったけれどカンニングをした、といった場合には、明確に悪いことだとわかるように注意してあげましょう。
「ほめて伸ばす」を最大限活かすほめ方とは?
子どもをほめて伸ばすためには、どのようなポイントに注意すればよいのでしょうか。ここでは、上手なほめ方の5つのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1.よかった部分を具体的にほめる
子どもをほめるときは、どの部分がよかったのかを具体的に伝えることが大切です。「上手にできたね」「よかったね」などと曖昧な表現でほめるよりも、「あのシュートの前のパスが上手だったね」「サビの部分を上手に盛り上げて演奏したね」などと、できるだけ具体的に伝えるほうが効果はあります。
子どもは、自分のよい部分や得意な部分を客観的に把握でき、自信がつくでしょう。また、親が細かい部分まで見ていてくれたことにうれしさを感じ、味方がいるという安心感も増していきます。
2.ほめるだけではなく親も一緒に喜ぶ
子どもをほめるときは、親も一緒に喜んであげることが重要です。「上手にできたね、ママもうれしいよ」などと、子どもの成功を一緒に喜んであげましょう。感情を伝えたり共有したりすることで、子どもの記憶にも残りやすくなります。
成功体験として子どものなかに蓄積されていくため、自信やチャレンジ精神が育っていくでしょう。また、喜びやうれしさを共有することは、よい親子関係にもつながります。
3.結果だけでなく過程もほめる
試合に勝った、よい成績をとった、という結果をほめることは重要ですが、過程をほめてあげることも同じくらい大切です。「毎日、練習をよくがんばったね」「わからない問題にもくじけずにやり遂げられたね」などと、これまでの過程をほめられることも、子どもにとってはうれしいことです。
大人から見ると小さなことでも、子どもにとっては大きな努力や挑戦だった場合もあります。普段のがんばりを見つけてほめてあげることで、さらなる成長につながるでしょう。
4.失敗したときでもできていた部分をほめる
失敗することは決して悪いことではないので、叱る必要はありません。試合に負けてしまった、演奏でミスをしてしまった、といった場面でも、うまくできていた部分をほめてあげましょう。とくにほめる部分がなさそうな場合でも、挑戦したことや舞台に立ったこと自体をほめてあげることが大切です。
5.他人と比較するのではなく過去と比較する
子どもをほめるときに、他人と比較するのは避けましょう。「〜くんより上手にできたね」「相手チームは下手だったね」などと他人の評価を下げると、子どもも真似したり、相手を見下す癖がついてしまったりします。
過去の自分と比べるのは問題ありません。「昔はできなかったのに、がんばって練習したから上手になったね」などと伝えれば、子どもも自分の成長を実感できるでしょう。
「叱る」と「ほめる」のバランス・メリハリが有効
子どもの成長をサポートするためには、「叱る」と「ほめる」のバランスやメリハリを意識することが大切です。叱るばかりでは、子どもの自信や自己肯定感が育ちませんし、逆にほめるばかりでは、子どもの新しい挑戦を妨げる可能性もあります。どちらかに偏ることなく、子どもと関わっていきましょう。
子どもの個性や成長段階をよく見てあげることが重要
叱ったりほめたりするときは、子どもの個性や成長段階に合わせることが重要です。子どもが自信を失っているときや、落ち込みやすい性格であれば、ほめることを重視してもよいでしょう。
一方で、社会のルールや仕組みを教えるべき年齢であれば、叱ることも意識すべきです。子どもの状況を把握するために、まずは、子どもに関心をもってよく見てあげることが大切といえるでしょう。
ほめることは子育てに有効!しかし叱ることも同じくらい大事
子どもをほめることで、自己肯定感が高まる、チャレンジ精神が育つ、といったメリットがある一方で、「ほめ待ち」になってしまう可能性もあるため注意も必要です。
子どもをほめるときは、よかった部分を具体的にほめる、結果だけでなく過程をほめる、他人と比較するのは避ける、といったポイントを意識しましょう。
また、子どもの成長のためには、ほめることと同様に叱ることも大切です。ほめることと叱ることのバランスやメリハリを意識して、子どものよい部分を伸ばしていきましょう。