育児ストレスによる夫婦仲を良好に保つ方法
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
子どもが生まれるまでは夫婦2人の仲がよかったのに、子どもが生まれたとたん夫婦仲が悪くなる家庭は少なくありません。
原因の多くは、家事や育児に追われる妻に対して夫の歩み寄りが少なく、妻が夫に対し気持ちが冷めてしまうことにあります。
夫婦仲は子どもの成長にも影響を与えるリスクがあります。好きで喧嘩をしたいわけではないはずなので、育児ストレスによる夫婦仲が悪くなる原因と解消法を確認してみましょう。
育児により夫婦仲が悪くなってしまう状況とは
結婚しても夫婦仲は良好だったのに、子どもが生まれてから仲が悪くなる夫婦は少なくありません。
パートナーへの気持ちが冷めてしまう割合が高いのが妻で、その理由の多くは子どもが生まれると家事や育児の負担が妻1人にのしかかるためです。子どもが生まれて育児により夫婦仲が悪くなるきっかけはさまざまですが、次のようなケースで夫への気持ちが冷める方が多くなっています。
子どもが生まれたのに夫は変わらない生活をしている
夫婦2人だけのときは、お互いに時間やお金に余裕があるため、うまくやることができます。しかし子どもが生まれれば妻の負担が激増するのに対し、夫はいままでの生活とほとんど変わりがないケースも多く、夫に幻滅するケースも少なくありません。夫婦どちらかが本当に困ったときに助け合うことができなければ、夫婦愛が冷めるのも当然のことでしょう。
夫が子ども好きではないことが判明した
子どもが生まれたとたん夫婦関係が悪くなる理由として、夫が子ども好きではないことが判明するケースがあります。本当に自分の子どもに対し愛情を感じているなら、積極的に子どものお世話をしたり、遊んだりするはずです。しかし子どもが生まれても夫はゲームばかり、休日はお昼まで寝ていれば、夫婦愛が冷める原因になってしまいます。
夫は家事・育児に手伝い意識しか持っていない
最近は家事や育児を手伝おうとする夫も増えてきています。それでも妻が夫に対し気持ちが冷めてしまうのは、夫に当事者意識が低いためです。夫が手伝い意識しか持っていなければ、家事や育児を手伝う日もあればやらない日も出てきます。育児に待ったはないので、夫がやらない日は当然妻が負担しなければなりません。妻が365日家事や育児に追われているのに、夫に責任感がなければ妻がいらだっても仕方がないでしょう。
些細なことが夫婦仲に影響!妻側が夫に育児で気づいてほしいこと
子どもは2人が責任を負わなければいけない存在のため、ちょっとした夫の心遣いがあると妻は大切にされている気持ちを持つことができます。妻が夫に対し育児で気づいてほしいこととしては、次のような項目があります。
子どもともっとコミュニケーションを取ってほしい
妻が夫に対し最も重視しているのが、子どもとのコミュニケーションを深めることです。生まれて間もない赤ちゃんに対しどのようにコミュニケーションを取っていいか迷う夫も少なくありませんが、何もコンタクトを取らなければ2人の関係が深まることはありません。
夫が単なる同居人にならないためにも、子どもが小さな頃から関わりを深めてほしいと考える妻は少なくないでしょう。子どもと夫の関わり合いがなければ、将来子どもが大きくなっても父親に相談することもできず、何のために存在しているのかわからなくなってしまいます。
子どもに食事を食べさせてほしい
特に離乳食がはじまった年齢では、妻は夫に子どもの食事の手伝いをしてほしいと考えています。子どもが1人で食事を食べられるようになったとしても、遊び食べで周りは大変なことになるのです。
また子どもが食べているときに見ていないと、喉を詰まらせる可能性もあるでしょう。妻がずっと子どもについていられればよいのですが、家事や明日の準備も済ませなければならず、そんな忙しいときには夫に食事の面倒を見てもらえれば助かると考えています。
子どもの行事に参加してほしい
子どもが保育園や幼稚園に通っていると、教育機関での行事が必ずあります。たとえば保護者会や運動会、発表会などです。行事は子どもの成長を見る大切な機会でもあるため、妻はその喜びを夫婦で共有したいと考えています。
最近では積極的に子どもの行事に参加する男性も増えており、1人ではないことを伝えてあげれば、夫も参加しようと考えるでしょう。
子どもの宿題や習い事を見てほしい
子どもが成長すると、妻の希望は子どもの宿題や習い事を見てほしいという内容に変わっていきます。男性的な視点での物事の解決方法が苦手分野の解決につながることも多いからです。論理的な思考は男性の特徴で、勉強だけでなく習い事にも役立ちます。
夫婦仲を良好に保つための2つの秘訣
夫は妻の状況を見て先回りして行動する
子どもが生まれても夫婦円満の家庭を築くためには、夫ができることを考えながら先回りして行動するのが吉です。しかし夫にも得意不得意があるため、なんでも手伝えばよいわけではありません。具体的にできることを3つご紹介します。
妻にねぎらいの言葉をかける
夫の仕事の関係で帰宅時間が遅く、家事や育児を手伝えないなら、妻にねぎらいの言葉をかけるだけでも喜んでもらえます。夫婦2人がすれ違いの生活を続けていたとしても、顔を合わせたときに妻に対する日頃のお礼の言葉くらいはかけられるはずです。
妻はその一言があるだけで、夫に毎日の努力を認めてもらえたことがわかり、次の日もがんばれるようになります。
お互いに融通し合って家事を分担する
夫婦で共働きの場合は、どちらかが何を分担すると決めてしまわずに、手が空いたほうが担当するとルールを決めてしまいましょう。どちらもフルタイムで働いているなら仕事が休めないのは一緒で、子どもが熱を出したときも2人が休めるよう会社に話しておくのがおすすめです。
家事や育児が苦手な場合は家計に関わる
夫が妻に家計をすべて任せ、生活費がどのくらいかかっているのか、教育費がどのくらい必要なのかを把握していない家庭も少なくありません。家事や育児を苦手だと夫が感じるなら、せめて家計に関わりましょう。女性は節約が得意でも、計算が苦手な人は少なくありません。夫が家計に関わることで、妻の心理的な負担を軽くできます。
妻は感情的にならないように気をつける
子どもが生まれても夫婦仲を保つためには、妻自身も感情的になりすぎないように工夫することが大切です。家事や育児を何もやってくれず幻滅する夫がいたとしても、愚痴だけは言わないようにしましょう。愚痴は夫に対しても愚痴でしかなく、どのように現状を変えたいのか、具体的な内容が伝わりません。
夫に希望を伝えるときは、書面などに具体的にまとめ、子どものいる居間ではなく喫茶店など場所を変えて提案することも有効です。
夫婦仲が悪いと子どもの脳や心に悪影響を与える
子どもが生まれて夫婦仲が悪くなっても、夫婦だけの問題だと考えてしまうかもしれません。しかし、実は夫婦仲が悪いと子どもの脳や心にも影響を与え、学力にも影響を与えることが明らかになってきています。
夫婦喧嘩で子どもの脳が委縮することが明らかに
最近の研究では、夫婦喧嘩により子どもの脳に委縮が見られることが明らかになりました。ある大学で調査を行ったところ、身体的暴力を見てきた場合の委縮は3.2%だったのに対し、言葉の暴力では19.8%と高いことがわかっています。
[注1]公益社団法人日本心理学会:体罰や言葉での虐待が脳の発達に与える影響
夫婦喧嘩が子どもの怒りや不安・学習能力の低下につながる
また別の調査によると、子どもの海馬や扁桃体に影響を及ぼし、怒りや不安を感じやすいことがわかりました。さらに視覚野へも影響を及ぼし、記憶力や学習能力の低下にもつながる恐れがあることが判明しています。
育児のストレスが溜まったら論理的な解決方法を話し合いましょう
育児のストレスが溜まってきたら、お互い感情的になって喧嘩を始める前に対策を講じましょう。夫婦仲が悪いと子どもの心身の発達にも悪影響を及ぼす可能性があります。論理的な解決方法を夫婦2人で話し合ってみてください。