選ぶ力を伸ばせば子どもは賢くなる!親はどう対応すればいい?
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
子どもを育てるうえで、選ぶ力が伸びるようサポートすることは重要です。選ぶ力を育てれば、自然と考える力や調べる力もついていきます。
本記事では、選ぶ力や決断力がないまま大人になることの問題点や、子どもの選ぶ力を伸ばすうえで親がすべきことを紹介します。
子ども自身に選ばせること=自分で判断する力をつけることにつながる
子どもを育てるうえで、小さな選択であってもできるだけ子ども自身に選ばせることが大切です。自分で選ぶことは、自分で考えて判断する力につながるからです。
人生のなかでは、自分で決断しなければならない場面も多くあります。いつまでも親や家族のサポートを受けられるわけではありません。子どもが責任をもって自分の行動を決められるよう、小さなうちから選ぶ力を伸ばすよう心がけましょう。
自分で選ぶ力”決断力”がないまま大人になるということ
子どもが自分で選ぶ力や決断する力を身につけないまま大人になってしまうと、人生の重要な場面で適切な行動ができなくなってしまいます。本章では、結婚と就職活動という2つの場面を例として、自分で決断できないことの問題点を紹介します。
結婚相手を自分で選べない大人になってしまう
結婚は、人生の伴侶を選ぶ重要なイベントです。恋愛結婚にせよ、お見合い結婚にせよ、友だちや家族に相談することはあっても、最終的には自分の判断で結婚相手を選びます。
しかし、自分で結婚相手を選べない大人が増えており、社会問題になっています。
婚活市場においても、「代理婚活イベント」が多く開催されるようになりました。通常の婚活イベントには、結婚したい男女本人が参加しますが、代理婚活イベントには、その親が参加します。親が息子や娘の写真やプロフィールを持ち寄り、情報を交換したり、親同士の相性を確認したりするのです。
相手の情報を家に持ち帰り、それぞれの子どもが同意すれば、実際に本人同士のお見合いが成立します。
「親が選ぶ相手なら大丈夫」と、決断を親任せにしている人も多いようです。結婚相手について、親に相談したり、参考となる意見をもらったりすることはあるでしょう。しかし、結婚できる年齢になっても、すべてを親に任せてしまうのは、自分の人生に対して無責任といえるかもしれません。
就職先を自分で選べない大人になってしまう
就職活動においても似たような現象が起きています。自分で就職先を決められず、親に決断を委ねている人が増えているのです。
「安定している大企業に就職しなさい」「その会社の仕事内容はあなたには向いていない」など、親が細かく意見を言い、子どもは自分で考えもせず、親の言うとおりに就職先を決めてしまうケースもあります。
内定が出たあと、親の意見に影響されて辞退する人もいることから、親に対して仕事内容を説明する、親の同意書を提出させる、といった対応をとる企業も増えてきました。
就職活動においては、子どもがしっかりと自己分析を行い、自分の意思で就職先を選ぶことが重要です。就職先の決定を他人任せにすると、入社後に「自分のやりたい仕事とは違う」と感じ、早期の退職につながるでしょう。
自分で選ぶ力を伸ばすために親ができる5つのこと
子どもに選ぶ力を身につけさせるためには、小さなことでもできるだけ自分で決断させることや、子どもが決めたことを否定しないことなどが重要です。順番に詳しく見ていきましょう。
1.できるだけ自分のことは自分で決めさせる
子どもの決断力を伸ばすためには、できるだけ自分のことは自分で決めさせることが大切です。たとえば、その日に着る服の組み合わせ、食べたいメニューや遊びに行きたい場所など、小さなことでもかまいません。
親が何でも決めてしまうのではなく、子どもの考えを聞いてみましょう。
小さな決断を繰り返すうちに、自分で考える癖や決める力がついていきます。子どもの決断力を鍛える場面は、生活のなかにあふれているので、親が先回りしすぎないよう注意しましょう。
2.子どもが決めたことを尊重してあげる
小さな子どもの決断は親から見ると間違っていることもあるでしょう。しかし子どもの考え方を頭ごなしに否定するのは避け、その決断を尊重してあげることが大切です。
間違いを否定ばかりすると、子どもが「自分には決断できない」と感じ、選ぶことを避け、親の意向をうかがうようになってしまいます。まずは決断できたことや選択できたことをほめたうえで、子どもの考えをよりよい方向に導きましょう。
たとえば寒い日なのに、子どもが薄い服を選んだとします。そのときは「その服を着たいと思ったんだね」「でも今日は寒くなるらしいよ」と、子どもの考えを受け止めたうえで、正しい判断ができるような情報を教えてあげることが重要です。
子どもがもっている情報や経験してきたことは、当然、大人よりも少ないため、間違った決断をすることも多くあります。子どもが知らないような情報や新しい選択肢を提示して、正しい決断をサポートしてあげましょう。
3.選択肢を提示したうえで決めさせる
小さな子どもに対して「何がいい?」と質問しても、選択肢がわからずに決められない場合もあります。その場合も、親が決めてしまうのではなく、いくつかの選択肢を提示したうえで、子どもに決めさせることが大切です。
たとえば、子どもに「今日はどの服を着る?」と聞いても決められない場合は、「赤い服と青い服のどちらを着たい?」などと聞くとよいでしょう。子どもが大きくなるにつれ、多くの選択肢から選べるようになるため、成長に合わせて聞き方を変えていくのもおすすめです。
4.どうしても子どもが決められないときは嫌いなほうを聞いてみる
子どもに決断させようとしても、悩んでしまってどうしても決められない場合もあるでしょう。その際は、やりたいことや好きなことではなく、やりたくないことや嫌いなことを聞いてみると、スムーズに決められる場合もあります。
子どもにとっては選択肢が多すぎて決められない場合もありますので、消去法で選択肢を減らしたり、違う視点を与えたりして、決断をサポートしていきましょう。
5.親が決断する姿を見せる
子どもは親の姿を見て、まねをしながら成長するため、親が積極的に決断していくことも大切です。どちらでもよいと考えたり、適当に決めたりするのは避け、しっかりとした判断基準をもって決断する姿を子どもに見せるよう、心がけましょう。
子どもの選ぶ力を育てれば自然と考える力もつく
上記のような方法で子どもの選ぶ力を育てれば、自然と考える力もついていきます。何かを選ぶためには、さまざまな判断基準を探したり、自分の経験から未来を予測したりする必要があるからです。その日に着る服を選ぶ過程で、天気予報を調べる、温度計を見るといった方法も学べます。自分でわからなければ、だれかに相談したり、調べたりする必要もあるため、行動の幅も広がるでしょう。
過干渉は不要!自分で考え選ぶ力を身につけさせよう
決断力がないまま大人になってしまうと、就職活動や結婚という重要な場面で、自分に最適な決定ができません。
子どものことが心配だからといって、過剰に干渉することや、子どもの決断に口だしばかりすることは避けましょう。子どもの意思を尊重し、親は決定のサポートに徹することが、選ぶ力を鍛えるうえで大切です。