あなたの子どもはどんな気質?気質は変えられるの?
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あなたの子どもはどんな気質?気質は変えられるの?
子どもたちはそれぞれ異なる「気質」をもっており、乳幼児から3歳までの行動は、7割が気質による影響だといわれています。この記事では、乳幼児の気質の種類である手のかかるタイプ、手のかからないタイプ、順応が遅いタイプといった3タイプについて、また親や生活環境による気質への影響、子どもの気質は変えることができるのかなどを、解説しています。お子様の気質にお悩みであれば、ぜひ参考にしてください。
乳幼児の気質の種類や、どのようにしてそれが備わるのか、そして子どもの気質は変えることができるのかなどを、さまざまな観点から分析しています。お子様の気質に関して悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてください。
3つにわけられる乳幼児の気質とは?
子どもは生まれながらにして気質をもっており、乳幼児から3歳までの行動は、7割が気質による影響だと考えられています。
理性を働かすことができない小さな子どもは、とくに気質による影響を受けやすく、何回繰り返し注意してもまわりが迷惑する行動をとり続ける子もいれば、一度注意をすればすぐにその行動をやめる子もいますし、そもそも注意されるようなことを一切しないお子様もいます。乳幼児の気質は次の3つにわけられ、すべてをあわせもつ子もいます。
1. 手のかかるタイプ
おおよそ10%程度のお子様が、扱いが難しい手のかかるタイプとされています。自分の思い通りにいかないと癇癪を起こしたり、お父様・お母様のいうことにも反発したり、寝食スケジュールなどを確立することが難しいお子様がこのタイプです。
2. 手のかからないタイプ
いわゆる親のいうことをよく聞いて、扱いやすい乳幼児には最も多いタイプです。全体の40%ほどが手のかからないタイプに当てはまります。規則的な行動に早く慣れる傾向があり、はじめて会った人にも馴染みやすく、保育園や幼稚園や学校にも容易に適用するのがこのタイプの特徴です。
3. 順応が遅いタイプ
新しい物事に取り組むスピードが遅く、内気な子どもと判断されやすく、全体の15%がこのタイプに当てはまるといわれています。
3つの要素をあわせもつ平均的なタイプ
うちの子は、3つのどのタイプにも当てはまらないと思われる場合は、それぞれの傾向を併せもった平均的なタイプに分類されます。手のかからないタイプに次いで多い、35%のお子様がこのタイプだとされています。
親の性格も気質に影響を及ぼしている?
さまざま研究結果によると、子どもの性格の約50%が遺伝子に作用されることがわかっています。半分も親の性格を引き継いでしまうなら、もうどうしようもないと諦めようと考えてしまう方もいるかもしれませんが、50%という数字は決して高いものではなく、性格の半分以上はほかの要素によって形成されるということなのです。
それに、「うちにはきょうだいや姉妹がいるけれど、それぞれまったく異なった性格や気質をもっている」と疑問に思う方も多いでしょう。確かに性格の半分は親から遺伝します。しかし、父親と母親の遺伝子はそれぞれ半分ずつランダムに伝わるため、その組み合わせは無限にあり、たとえ双子のきょうだいでも性格がまったく違うということは、よくあることなのです。
したがって、父親や母親のどちらかと同じような性格になるかという観点から考えると、子どもの性格や気質が生まれつき親から影響を与えるパーセンテージは、ほとんどゼロであることがわかっています。
生活環境も幼児の気質に影響している?
親からの遺伝が、子どもの性格の約半分に影響を与えることがわかりましたが、幼児の気質に影響を及ぼす大きな要因になるのが「生活環境」であることも、多くの研究結果によって判明しています。
人間の気質、性格には、先天性性格と後天的性格と呼ばれるものがあって、親の遺伝の影響を受けるのが先天的性格です。これを変えることはほぼ不可能に近く、生まれもった気質で、周囲の影響を非常に受けにくい部分です。これに対して、後天的性格とは、生活環境などによって左右される性格で、時間をかけて変化させることができます。
周囲から影響を受けて変わる性格
物心がつく頃になると、親やきょうだいなどの家族、先生やお友だちなどからさまざまな影響を受けることになります。たとえば、家庭が裕福でなく、まわりにお金もちの子どもばかりがいると、自然にハングリー精神が身について、なんとかしてやろうと努力を惜しまない性格になる可能性があります。
反対に、なに不自由なく暮らせる環境に長く置かれれば、とくに努力をする必要もなく、まわりと争う必要もないため、努力をしなくなり、なんの悪気もなく浪費家になってしまう可能性もあります。
よく長男や長女だとリーダーシップがあって、末っ子だと甘えん坊だといわれますが、それも生活環境の積み重ねによって形成された性格といえます。幼稚園・保育園や学校生活においても、まわりに手のかかるわがままなお友だちばかりいれば、その影響を受けて性格が荒っぽくなる可能性が高まります。
性格に大きな影響を与えるトラウマ
よく子どものときに受けた嫌な経験が、性格に大きな影響を与えるといわれますが、まさにトラウマは人間の性格形成においてかなり大きな影響を与えます。とくに親からの暴力やお友だちからのいじめは、人間不信に陥ってしまう大きな原因になります。体型などの容姿のコンプレックスも、今後の人生に大きな影響を与える可能性が高いといわれています。
子育てで幼児の気質は変えることができる?
人間には必ずもって生まれた気質があり、その半分は親の影響を受けていることがわかっています。簡単に性格を変えることはできないのなら、もって生まれたものをよい方向へ導いてあげよう、とお考えになった方もいるかもしれません。それはよい選択といえるでしょう。
そもそも生まれたときから悪い人間はいません。思い通りにいうことを聞いてくれなくて、もどかしさを感じるお父様・お母様もたくさんいるでしょうが、最も大切なことは、子ども自身に考えさせる機会を与えてあげることです。まずは本来もつ気質について親がきちんと把握する努力をして、そのうえでよいところ、できるところを褒めて伸ばしてあげましょう。
積極的な性格に変える方法
子どもの気質は、まったく変えられないということはありません。まずは子どもの気質を理解することからはじめて、そのうえでこれから世のなかを生きていくために大切な、積極的な性格にしてあげようとするなら、子育ての仕方を工夫することで、気質を変えることは十分に可能です。
そのためには、自信をもてる体験をさせることが有効で、なにかの目標を設定してあげて、それを達成させてあげることをおすすめします。小さなうちから習い事をさせて、ときにはほかの子どもと争わせることも良い影響をもたらすでしょう。
できる限り外に連れていき、多くの人たちとコミュニケーションをとらせることも、積極的で明るい性格にさせるにはよい方法です。親子で意識的に会話をすることも、コミュニケーション能力を高めることにつながります。
気質や性格は変えられる
人間にはもって生まれた気質があり、性格の半分は両親からの遺伝による影響があることがわかっています。乳幼児の気質には大別すると3種類あって、親としては他人に迷惑をかけてしまう受け入れがたい部分もあるかもしれませんが、幼児期から育てられる生活環境や子育ての仕方によって、心配な気質や性格は、十分に変えることができます。