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子どもの自主性・才能を開花させる「モンテッソーリ教育」とは?

「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」

子どもの自主性・才能を開花させる「モンテッソーリ教育」とは?

モンテッソーリ教育は、子どもの自主性や才能を開花させるとして、世界中で注目されている教育方法です。モンテッソーリ教育を取り入れている日本の保育園や幼稚園もあり、今後も広まっていくと予想されます。

モンテッソーリ教育とは?3つのポイントで解説

まずはモンテッソーリ教育の歴史や基本的な内容について、3つのポイントでわかりやすく解説します。

1.モンテッソーリ教育はマリア・モンテッソーリ博士が考えた教育法

モンテッソーリ教育は、1907年に医師のマリア・モンテッソーリ博士によって考案された教育方法です。博士は、知的障がい児や貧困層の子どもに対してこの教育法を試し、効果を確認しながら完成させていきました。100年以上の歴史があるこの教育方法は、現代の教育学や心理学などによっても、その効果が証明されています。[注1]

日本モンテッソーリ教育綜合研究所「モンテッソーリ教育とは」

2.モンテッソーリ教育の前提は子どもの「自己教育力」の存在

モンテッソーリ教育における大前提は、子どもには自己教育力が備わっていると考えることです。自己教育力とは、自分で自分を育てる力を意味します。たとえば、0歳児は誰かから強制されなくても、自分で立ち上がって歩こうとしたり、言葉を覚えて話そうとしたりします。このような自立に向かって自ら成長していこうとする力が自己教育力です。そして、子どもが自己教育力を十分に発揮できるような環境を整えてあげることが、モンテッソーリ教育の大きなポイントといえるでしょう。

3.モンテッソーリ教育の目的は自立心や責任感を育むこと

モンテッソーリ教育の目的は、子どもの自立心や責任感、思いやりを育み、生涯学習を続けていける人間を育てることです。社会状況や価値観の変化が激しい現代においては、過去の常識や学校で教えられたことだけでは、正しい判断ができないケースもあります。自分の頭で考え、自分で行動を決め、その行動に責任をもてるような子を育てるモンテッソーリ教育は、今後もますます注目されていくでしょう。

モンテッソーリ教育の内容や教具について徹底解説

子どもの自主性・才能を開花させる「モンテッソーリ教育」とは?

モンテッソーリ教育においては、大人が子どもに一方的に教え込むようなことはしません。基本的には子どもの自己教育力を信じて、力を発揮しやすい環境を整え、環境への関わりをサポートします。発達段階に合わせて適切な環境を整えることで、子どもは興味をもったことに対して試行錯誤しながら取り組み、さまざまな能力を伸ばしていくのです。

ここでは、0〜6歳までの乳幼児期において、モンテッソーリ教育で行われるサポート内容を紹介します。0〜3歳までの前期と、3〜6歳までの後期に分けて見ていきましょう。

0〜3歳までは最も吸収力が高い時期

0〜3歳までは、人生のなかで最も吸収力が高い時期で、さまざまなスキルや知識をどんどん習得していきます。社会のルールを学び、適応していく時期ともいえるでしょう。この時期の子どもに自己教育力を発揮させるためには、以下7項目の環境を整え、サポートすることが必要です。

(1)粗大運動の活動

(2)微細運動の活動

(3)日常生活の練習

(4)言語教育

(5)感覚教育

(6)音楽

(7)美術

粗大運動とは、はいはいをする、立ち上がって歩く、といった全身を使った動きのことです。微細運動とは、手で物を握る、指を動かすなどの小さな動きを意味します。この2つの運動を組み合わせることで、着替えや食事といった日常生活の練習も行います。大人としては、子どもが大きな怪我をすることのないよう、環境を整えて見守ることが大切です。

言語や感覚を習得するためのサポートも含まれます。発達段階ごとに適切な量と質の言葉に触れられる環境を作ったり、感覚教具を使って感覚と知性の覚醒を促したりします。音楽や美術においては、歌う、踊る、絵を描くなどの行為を通して、表現方法を学んでいくのが特徴です。

3〜6歳までは前期に吸収した内容を整理する時期

3〜6歳までは、これまで無意識的に吸収してきた物事を意識的に整理していく時期です。子どもに自己教育力を発揮させるため、以下5項目についてのサポートが含まれます。

(1)日常生活の練習

(2)言語教育

(3)感覚教育

(4)算数教育

(5)文化教育

日常生活の練習、言語教育、感覚教育においては、3歳までに習得した内容をさらに発展させられるようなサポートとなります。身体も大きくなり、大人の真似をしたがるようになるため、掃除をする、食器を洗う、物事を分類する、といった発展的な行動ができるよう支援することが大切です。必要に応じて、絵や文字の描かれたカード、色板などの教具を用いることもあります。算数教育や文化教育においては、数字の書かれたカードや時計、世界地図などの教具を使いながら、数字、歴史、地理などについて理解を深めていきます。

モンテッソーリ教育が子どもにもたらす3つの効果

モンテッソーリ教育は、子どもに対してどのような効果があるのでしょうか。ここでは主な3つの効果について紹介します。

1.子どもの自主性や考える力が伸びる

モンテッソーリ教育においては、大人が子どもに一方的にやり方や考え方を押しつけることはありません。基本的には自分で学んでいける環境を整えるだけなので、子どもの自主性や考える力が伸びていくでしょう。

2.社会性や思いやりが身につく

自由な環境や価値観のなかで学ぶことは、モンテッソーリ教育の特徴のひとつです。子どもは多様性やさまざまな個性を受け入れられるようになり、家族や友人に対する思いやりや、自分も他人も尊重するという社会性を獲得できるでしょう。

3.手先が器用になる

手先が器用になることも、モンテッソーリ教育のよい効果といえるでしょう。小さな頃から、さまざまな教具を用いたり、積極的に手足を動かしたりするため、身体の動きがスムーズになるのです。

モンテッソーリ教育を家庭で取り入れるための2つのポイント

モンテッソーリ教育は、保育園や幼稚園だけではなく、家庭でも実践できます。ここでは、モンテッソーリ教育を取り入れるためのポイントを紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

1.子どもに対して教えすぎない

モンテッソーリ教育を実践するなら、子どもが間違えている場合でも、親が先に答えを言わないようにすることが大切です。大人から見ると、子どものやり方ではスムーズにできない、絶対にうまくいかないとわかるケースも多いでしょう。しかし、正しいやり方を教えてしまうと、子どもが自分で考えるチャンスを奪ってしまいます。時間がかかっても、粘り強く見守ってあげることが大切です。

2.できる限り子ども自身に選ばせる

何事に関しても、できるだけ子ども自身に選択させることも重要です。たとえば、その日に着る服や外食時に食べるメニューなども、自分で考えさせるとよいでしょう。子どもに質問されたときに必要な情報を提供する程度にとどめることで、子どもの自主性や考える力が育っていきます。

モンテッソーリ教育で子どもの自主性を育もう!

今回は、モンテッソーリ教育の概要や子どもへの影響などについて解説しました。モンテッソーリ教育の前提は、子どもには自己教育力が備わっていると信じることです。大人が一方的にやり方や考え方を教えこむことがないため、子どもの自主性や考える力が育まれる、といった効果があります。子どもに対して教えすぎない、できる限り子ども自身に選ばせる、といったポイントに注意すれば家庭でも実践できますので、子どもの自主性を伸ばしたいという方はぜひ試してみましょう。

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