子育てのプレッシャーで考えられる原因
「こんにちは、仕事と教育の両立をサポートする託児サービスを提供する伸芽'sクラブです。」
子どもを授かったときは幸せな気持ちでいっぱいだったのに、子育てが始まったらプレッシャーでストレスがたまり、育児放棄をしたくなったという親は少なくありません。
なぜ、幸せなはずの子育てに苦しめられてしまうのか、その原因や解決方法は人によって違いますが、根本的な部分には共通点があります。
ここでは、子育てのプレッシャーの原因や乗り越える方法について解説していきます。
子育てのプレッシャーで「うつ」になることも
子育ては疲れるものです。子どもが生まれると、いままで自分が好きなように使えていた時間がなくなりますし、子どもに合わせて動かなければいけなくなります。
また、子どもの生活をサポートしなくてはいけないので、どんなに疲れていても休めず、肉体的にも大きな負担がかかります。そこに、さらに「よい親になりたい」、「ちゃんとした子どもに育って欲しい」という気持ちから生まれるプレッシャーが加われば、育児疲れになるのも当然です。
子育てのプレッシャーの一番の原因は「理想の母親像」
子育てでプレッシャーを感じてしまう一番の原因は、育児本やSNSの情報によって植え付けられる理想の母親像と自分を比べてしまうことです。
本来プレッシャーはけっして悪いものではありません。適度なプレッシャーはモチベーションにつながりますし、プレッシャーを感じることで子育てに関して勉強をしたり、子どもの気持ちを理解しなくてはという気持ちになったりします。
しかし、過度なプレッシャーに捕らわれてしまうと、うつになってしまうことがあります。うつになるのは、「もっときちんとやらなくてはいけない」「こんな親ではだめだ」など自分を追い詰めて、子育てをがんばっている自分を認めてあげないことが原因です。
また、うつになることでさらに思うような子育てができなくなるので、余計に自分を責めてしまい、うつの症状がひどくなるという悪循環が生まれます。このような状態になると、うつを治すこと自体が難しくなり、子育てどころではなくなってしまいます。
プレッシャーを感じて育児疲れにならないための4つの方法
うつにならないようにするには、プレッシャーが自分の心にどういった影響を与えているかを見つめ直すことが大切です。具体的には、プレッシャーによって子育てをがんばるぞと思っているのか、逆に押しつぶされて自分の子育てや子どもの行動を否定してしまっているのかを考えてみましょう。
もし、プレッシャーがネガティブな方向に働いているのであれば、プレッシャーから解放される方法を取り入れてみることをおすすめします。
1. 「親はこうあるべき」という考えを捨てる
考え方の違いがあるとしても、ほとんどの親御さんは「こうあるべき」という親の定義を持っています。たとえば、生活のリズムが狂わないように寝る時間や食事の時間を守る、怒ったり怒鳴ったりしないなど「こうあるべき親の姿」を自分に課している方も多いでしょう。
確かに生活のリズムを守ったり、むやみに怒ったりしないのは大事なことですが、それができないからといって自分を責めるとプレッシャーになってしまいます。
親でも疲れていたらご飯を作る前に一休みしたいですし、気持ちが不安定であれば怒鳴ってしまうこともあります。親も人間ですから、自分を思うようにコントロールできないこともあるので、自分で親としての義務を決めるのはやめましょう。
2. SNSやママタレのネットニュースは見ない
子育ての新たなプレッシャー要因となりがちなのがSNSやママタレの存在です。SNSなどでは子育てに有効な情報がある反面、順調な子育てぶりを目にすることもあります。
また、ママタレのネットニュースなどでは、ママ友ランチやホームパーティーなどきらびやかで優雅な子育てを見せつけられます。
こういったSNSの情報やニュースを見ると、「自分はこんなことをしてあげられない」「子どもがこんなふうに育っていない」と思ってしまい、それがプレッシャーとなってしまうのです。
まわりのママがどのような子育てをしているのかは気になるものですが、それと自分を比較してしまうのであれば、SNSやニュースを見るのをやめるのがベストです。子育ては人と比較することではないので、自分の子育てに有益な情報以外は取り入れないというスタンスを作っていきましょう。
3. 悩んだらだれかに相談をする
プレッシャーをネガティブに感じやすい方は、悩みがあっても人に相談せず、自分だけで抱え込んでしまう傾向にあります。
もちろん、どんな悩みでも人に相談すれば絶対解決するということはありませんし、子育て経験者だとしても、子どもの性格や育てる環境が違うので悩みを分かってもらえないかもしれません。
ですが、悩みを解消するヒントは見つかる可能性があります。自分だけでは出口が見つからない悩みでも、ちょっとしたアドバイスや違う考え方のなかに出口が見つかることがあります。
悩みの解決策は人に教えてもらうものではなく、自分で納得できることが解決策になるので、まずは信頼できる友人や先輩ママに相談をしてみましょう。相談ではなく愚痴でも構わないので、悩みや辛さを吐き出してしまうと、それまで感じていたプレッシャーから意外とすんなり解放されるかもしれません。
4. 子育てをがんばりすぎない・手抜きをする
子育てには気力と体力が必要です。子どもがいなければ休日はゆっくりと寝ることも可能ですが、眠くても起きて子どもの相手をするのが子育てです。ただし、がんばる方向性を間違えてしまうと、不要な疲れがたまったり、もっとがんばらなくてはいけないというプレッシャーになったりします。
子育てをするうえで大変なことはたくさんありますが、すべてを完璧にこなしている人はいません。まわりからは完璧に見えても、疲れていれば食事はスーパーのできあいのもので済ませることもあるでしょうし、掃除だってさぼることもあるでしょう。
息抜きのポイントは人によって違いますが、つらいと思ったときには手を抜く、がんばりすぎないというのも子育てを楽しむ秘訣です。がんばらないとよい親になれない、なんてことはありません。子どもの笑顔を見ると幸せな気持ちになるのと同じで、子どもにとっても親の笑顔をたくさん見られることが幸せです。
子育てで大事なのは完璧な親でいることではなく、子どもを幸せな気持ちにしてあげることですから、がんばらないのも子育ての1つだと覚えておきましょう。
子育てのプレッシャーを乗り越えるには理想を捨てる
子育てのプレッシャーを乗り越えるには、自分を理想に合わせようとしないことです。もちろん理想の親象をもつのは悪いことではありませんし、前向きに理想を追えるのであれば問題ありません。
しかし、理想の親になれないことでプレッシャーを感じるようであれば、理想は子育ての邪魔になるので捨てましょう。子どもを育てるうえで大事なのは、理想の親ではなく、子どもを心から愛することです。
プレッシャーのせいで心の余裕がなくなり、子育てを苦痛に感じたり辛くなったりしては意味がないので、理想の自分になれなくても自分を認めて受け入れることがプレッシャーを乗り越えるコツです。
子育ては永遠に続くものではないので、せっかく得られた子どもとの時間をいかに笑顔で過ごせるかを考えていくといいですね。
完璧を求めず焦らない子育てを目指しましょう
子どもを生んだら、「子どもにはこうなってほしい」「親はこうあるべき」という理想像が生まれるかもしれません。
しかし、いくら子育てに関する知識を入れても思うようにいかない出来事は起きるものです。思うように子育てができなくても焦る必要はありません。
人間は一人ひとり違うのですから、自分や子どもをまわりと比較してジャッジするのはやめましょう。子育ての答えは、子どもが大人になったときにわかるといわれています。子どものうちはただ愛情を持って育てていけばよいぐらいの気持ちで、いましかできない子育てをゆったりと楽しんでください。